ティーノ島とは? わかりやすく解説

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ティーノ‐とう〔‐タウ〕【ティーノ島】

読み方:てぃーのとう

Tinoイタリア北西部リグリア州の町ポルトベネーレ沖合に浮かぶ三つ小島の一。スペツィア湾の西の外れ位置する中世初期守護聖人ウェネリウス(サンベネリオ)が隠遁11世紀彼の聖遺物納める修道院建てられ、その遺構残っている。現在は一部軍用地になっており、一般人立ち入り制限されている。1997年に「ポルトベネーレチンクエテッレ及び小島群(パルマリア、ティーノ及びティネット島)」として世界遺産文化遺産)に登録された。


ティーノ島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/28 03:22 UTC 版)

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ティーノ島
座標 北緯44度01分
東経9度51分
面積 0.13 km²
最高標高 121.8 m
所在海域 リグリア海
所属国・地域 イタリア
地図
ティーノ島 (イタリア)
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ポルトヴェーネレチンクエ・テッレと小島群(パルマリア島、ティーノ島、ティネット島
イタリア
レーリチのレッラーロからの遠望
英名 Portovenere, Cinque Terre, and the Islands (Palmaria, Tino and Tinetto)
仏名 Portovenere, Cinque Terre et les îles (Palmaria, Tino et Tinetto)
面積 4689.25 ha
登録区分 文化遺産
登録基準 (2), (4), (5)
登録年 1997年
公式サイト 世界遺産センター(英語)
使用方法表示

ティーノ島イタリア語: Isola del Tino)は、リグーリア海岸に位置するイタリアの島。行政上はリグリア州ラ・スペツィア県ポルトヴェーネレに属する。

灯台と、中世に築かれた修道院の遺跡がある。近隣の島や沿岸集落とともにリグーリア海岸の優れた文化的景観を形成している。ユネスコ世界遺産ポルトヴェーネレチンクエ・テッレと小島群(パルマリア島、ティーノ島、ティネット島)」を構成する物件の一つである。

地理

ティーノ島は、ポルトヴェーネレの南方、ラ・スペツィア湾 (it:Golfo della Speziaの湾口西端に連なるスペッツィーノ諸島 (it:Arcipelago Spezzinoの島の一つ。スペッツィーノ諸島最大の島であるパルマリア島の南に位置する、面積 0.13 km2 の小島である。ティーノ島の南には、より小さなティネット島が所在する。

島は軍事区域の一部であり(ラ・スペツィアは軍港として知られる)、灯台が置かれている。

国際水路機関(IHO)の定義によれば、パルマリア島・ティネット島とともにリグリア海ティレニア海の境界である。

スペッツィーノ諸島

歴史

ラ・スペツィア湾の守護聖人である聖ウェネリウス(Saint Venerius, サン・ヴェネーリオ)ゆかりの島である。聖ウェネリウスははじめ隠者として、のちに修道院長となって没するまでこの島に暮らしたという。その没年は630年ともされるが、この聖人についての確かな資料は存在しておらず、9世紀の人物であるともされる。この島では9月13日が彼の聖名祝日となっている。

ウェネリウスが死を迎えた場所は聖地となり、聖遺物を納めるために11世紀には修道院も建設された。修道院の遺跡は島の北岸で見ることができる。

1997年に開催された第21回世界遺産委員会において、この島を含む「ポルトヴェーネレチンクエ・テッレと小島群(パルマリア島、ティーノ島、ティネット島)」が世界遺産リストに登録された。

出典

  • 聖ウェネリウスについて
    • The Book of Saints, London: A & C Black, 1989.

登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
  • (5) ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。

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