ティアマトが生み出した11の怪物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 16:27 UTC 版)
「ティアマト」の記事における「ティアマトが生み出した11の怪物」の解説
神々と戦うべくティアマトが生み出した「11の怪物(魔物)」と呼ばれる武装集団は、討伐に際し神々を大いに脅かしたが、ティアマトがマルドゥクによって討たれ敗北すると、ある者は処刑され、ある者は神々の配下となり、ある者は野へ下りたという。 ムシュマッヘ(七岐の大蛇) ティアマト自身とする説のある、7つ頭の大蛇、あるいは7匹の大蛇。 ウシュムガル(龍) ムシュマッヘと同一視されるが、別存在であるとも言われている凶暴な竜。 ムシュフシュ(蠍尾竜) 「バビロンの竜」として名高い神々の聖獣。 ウガルルム(巨大な獅子) ティアマトの権力と軍勢の強さを示す怪物(古代メソポタミアにおいて、ライオンは王権を示す動物だったため)。 ウリディンム / ウルマフルッルー(狂犬) 一般には狂犬だが、獅子人間とも解釈できる獰猛な犬。古代メソポタミアでは比較的メジャーな存在。 ウム・ダブルチュ(嵐の魔物) ライオンの身体に鷲の頭と翼を持った姿で描かれた、神が使役する風の魔物の一種。 ラハム / ラハブ(海魔) 海の嵐などを神格化したとされる海の魔物で、その名は「凶暴」の意。 ギルタブリル / ギルタブルウル(蠍人間) 太陽神シャマシュと深い関係にある、マシュ山(双子山)の理性的な守護者。 クサリク(有翼の牡牛) 『ギルガメシュ叙事詩』に登場する天の雄牛(グガランナ)と同一視される聖牛。 バシュム / ウシュム(毒蛇) マムシか角の生えた蛇の一種(アッカドのバシュム / シュメールのウシュム)と考えられている。 クルール(魚人間) 雄の人魚。今日の占星術における山羊座と結び付く。魚人間も古代メソポタミアでは普遍的な精霊で、エアの側近もアプスーとして名高い魚人間だった。
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