チョーク弁式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 19:08 UTC 版)
キャブレターのベンチュリ内で最も上流側(燃焼室から離れた側)にベンチュリの断面積を絞る弁(これが文字通りのチョーク弁である)を設けておき、これを閉じることで燃焼室からの吸入負圧を増大させ、通常より多くの燃料を吸い出す方式。狭義にはこの方式のみが「チョーク」と呼ばれる。 チョーク弁には一般にバタフライバルブが用いられ、それ以外の専用機構は特に必要ないので、他の方式と比べても構造が簡素で済むのが特徴である。ただし、チョーク弁を完全に開いた(戻した)状態でも、チョーク弁そのものがベンチュリ内に残って吸気抵抗の一因となってしまうという欠点を持つ。自動車では運転席からワイヤーで作動させるものが多く、オートバイではハンドルバーにレバーを持つもの、フロントフォークの三又付近にノブをもつもの、キャブレターのレバーを直接操作するものがある。 なお、刈払機など小排気量のエンジンにはさらに簡易なスライド式のチョーク弁が用いられる場合がある。これは単純にキャブレターの吸気口を板状の金具(最低限の吸気を確保するため小さな穴が開いている)をスライドさせて塞ぐもので、チョークを開いた(戻した)場合はベンチュリ内に吸気抵抗となるものは残らない。
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