チュルクエー1黄金薄板
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/04 12:38 UTC 版)
「チュルクエー黄金薄板」の記事における「チュルクエー1黄金薄板」の解説
この記事にはルーン文字があります。適切な表示支援がない場合ルーン文字の代替としてクエッションマーク、ボックスなどの記号に差し替えられる場合があります。 チュルクエー1黄金薄板に刻まれたルーン碑文 ᚹᚢᚱᛏᛖᚱᚢᚾᛟᛉᚨᚾᚹᚨᛚᚺᚨᚲᚢᚱᚾᛖ··ᚺᛖᛚᛞᚨᛉᚲᚢᚾᛁᛗᚢᚾᛞᛁᚢ··· ラテン文字への転写: wurte runoz an walhakurne heldaz kunimundiu 日本語訳: 「ヘルダルはクニモンドのために walha-kurne にルーン文字を刻んだ。」 walha-kurneがこの黄金薄板その物を指す複合語であるという点では見解は一致している。walha は現代の英語の Welsh と同源であり「外国の、非ゲルマン民族の」を意味するが、おそらくここではより狭い意味で「ローマ人の」あるいは「ガリア人の」を指して用いられている。一方で、二番目の要素である kurne については諸説が提案されている。 ある解釈によるとkurne とは kurna の単数与格であり、walha-kurne(ローマ人の/ガリア人の穀物)とは「黄金」を意味するケニングである。これはローマ帝国のソリドゥス金貨を溶融して黄金薄板の素材としたことを指すのかもしれない。 kurne についての別の解釈では、この要素をラテン語の corona (王冠)からの借用語とする。しかし、コインの表面に王冠が描かれる事にちなんで貨幣その物を王冠を呼ぶこの用法は、中世盛期においてのみ確認されていることから、現代ではこちらの説はありそうもないと考えられている。 「ヘルダル」という人名は*held-(戦い)に由来しており、「クニモンド」は kuni- (一族)と mund- (守護)からなる。
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