チチブイワザクラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 01:31 UTC 版)
チチブイワザクラ Primula reinii Franch. et Sav. var. rhodotricha (Nakai et F.Maek.) T.Yamaz. (1993) - コイワザクラの変種。多年草。花茎は高さ7-12cmになり、コイワザクラよりやや大型。葉柄や花茎の下部に暗赤色の毛がやや密に生える。葉の両面に軟毛が生え、遅くまで残る。葉身は卵形で、径3cm、果時には径5cmと大きくなる。葉の切れ込みはごく浅く掌状に裂け、裂片は円みをおびて不ぞろいの細かい鋸歯になる。葉の裏面や葉脈は赤みをおびる。花は紅紫色、花冠は径2-2.5cm、花冠筒部は長さ14-18mmになる。日本固有種、埼玉県秩父地方の武甲山特産で、石灰岩地の岩場のみに生育する。変種名 rhodotricha は「淡紅色の毛のある」の意味。同属のイワザクラ P. tosaensis の変種 P. tosaensis Yatabe var. rhodotricha (Nakai et F.Maek.) Ohwi (1954)とされたこともある。 絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト) (2020年、環境省)
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