チェシャーの絹関連産業
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/18 20:44 UTC 版)
コングルトン、マクルズフィールド、ボウリントン、ストックポートといったチェシャーの町々で、かつて栄えた絹関連産業の歴史について概説する。イングランドのチェシャー州においては、中世後期には絹(シルク)を使ったボタンの製造が行われていた。17世紀初めにフランスのユグノー教徒を介してイギリスに本格的に技術移転が始まっていた[1]製糸技術、絹織物生産技術は、17世紀終わりごろにチェシャーにも伝わり、1698年にマクルズフィールドで絹織物が始まった。自営の絹織物職人が請負契約で、自分の家の屋根裏部屋で織機を使って製造した。イタリア産の絹製品の供給は不安定であり、輸入生糸を原料にした製糸がチェシャー州で行われることもあった。水動力を用いた器械製糸は18世紀に始まり、ロウムが有していた特許が1732年に切れると、水力器械製糸工場がストックポートとマクルズフィールドに設立された。最盛期の18世紀にはマクルズフィールドの町の人口の約半数、1万人が従事していた絹関連産業も19世紀には綿織物やフランス産のシルクの流行により衰退した。
- ^ 清川 2004, p. 6.
- ^ Callendine & Fricker, p. 5.
- ^ a b c Calladine 1993.
- ^ Callendine & Fricker, pp. 22–26.
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- ^ Callendine & Fricker, p. 18.
- ^ Darley 2003, p. 103.
- ^ Tony Bonson. “The Struggle for Water Supply to the Mills of Stockport” (PDF). 2016年2月17日閲覧。
- ^ a b c d Davies 1961, pp. 122–129.
- ^ Davies 1961, p. 133.
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- ^ Davies 1961, p. 135.
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- ^ a b Collins 1995, p. 101.
- ^ Collins 1995, p. 71.
- ^ Collins 1995, p. 81.
- ^ Davies 1961, p. 236.
- ^ Callendine & Fricker, p. 29.
- ^ Callendine & Fricker, p. 30.
- ^ Iredale 1970.
- ^ “Fustian Mills Talk”. Lyndon Murgatroyd 2007. 2015年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月17日閲覧。
- 1 チェシャーの絹関連産業とは
- 2 チェシャーの絹関連産業の概要
- 3 マクルズフィールド
- 4 コングルトン
- 5 脚注
- 6 外部リンク
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