ダンチョネ節とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 音楽作品 > 楽曲 > 日本の民謡 > ダンチョネ節の意味・解説 

ダンチョネ節

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/10 04:32 UTC 版)

ダンチョネ節」(ダンチョネぶし)は、大正時代流行歌[1][2]。作曲者および作詞者は不明。日本神奈川県三浦市三崎町を中心に広まり、神奈川県民謡とされる[1][注釈 1]。また、これをもとにした替え歌なども知られている。

概要

大正時代[1][2]から昭和にかけて[1]、酒席で[1]流行した歌。端唄ないしは俗謡として歌われた。各節の最後に入る囃子詞「ダンチョネ」は、漁師の掛け声とも「断腸の思い」から来ているともいい、語源に諸説あってはっきりしない。

民謡としての「ダンチョネ節」は船乗りの悲哀を歌っており、その節を使って色々な替え歌が作られた。東京高等商船学校の学生によって愛誦され(学生歌)、また軍隊でも唄われるようになった(いわゆる「兵隊ソング」)。東京高等商船学校に関しては練習船月島丸の遭難(1900年、学生79名を含む122名全員が消息不明)と関連付ける説があり[3]、その後継となった大成丸を歌い込んだ歌詞も伝えられる。

軍隊では飛行機乗りの悲哀を歌詞にしたものが残されている。「ダンチョネ」を「団長さんもね」という意味とする説は、「あの偉くて、いつも真面目に訓示を垂れて説教をする団長さんでさえもね」というのが由来。神風特別攻撃隊の若者を描いた『あゝ同期の桜』では少尉役の千葉真一が浜辺で歌っている。

歌い手

※発表年順。

脚注

注釈

  1. ^ 『大辞林 第三版』では源流不明としつつ、三崎を中心に広まったとする[1]

出典

  1. ^ a b c d e f だんちょね節”. 大辞林 第三版(コトバンク所収). 三省堂. 2019年4月5日閲覧。
  2. ^ a b だんちょね節”. デジタル大辞泉コトバンク所収). 小学館. 2019年4月5日閲覧。
  3. ^ 七呂光雄. “月島丸遭難と静岡市(清水)にある清見寺”. 一般社団法人全日本船舶職員協会. 2019年4月5日閲覧。
  4. ^ 読売新聞』1960年6月27日付夕刊、5頁。

関連項目

  • 三崎甚句 - 三崎を発祥地とするお座敷唄
  • 男どアホウ甲子園 - 水島新司(原作:佐々木守)の野球漫画。佐々木が作詞した「ダンチョネ節」が主人公の母校・南波高校の高歌として使用される。




固有名詞の分類

このページでは「ウィキペディア」からダンチョネ節を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からダンチョネ節を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からダンチョネ節 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ダンチョネ節」の関連用語

ダンチョネ節のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ダンチョネ節のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのダンチョネ節 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS