ダハプリズム式(ルーフプリズム式)フラットで小型な1920年代のツァイス社製ダハプリズム双眼鏡最初期のヘンゾルト社製ダハプリズム双眼鏡の構造対物・対眼レンズとも凸レンズを使用し、屋根型のダハ面(ルーフ面)を持つダハプリズム(en)を含む光学系で正立像を得る。ダハ面での反射は上下と左右を同時に反転させることができるため、ポロプリズム式よりも正立光学系を小型にすることができる。最近はダハ面に位相差コートを施すことで干渉による解像度低下を抑えている製品が多い。ダハプリズムを双眼鏡の正立光学系に応用するアイデアは19世紀末の双眼鏡黎明期から存在し、ドイツのヘンゾルト社やメーラー社、カール・ツァイス社などによってさまざまなタイプが考案され双眼鏡の小型軽量化に貢献している。現在よく使われる型式はアッベ・ケーニッヒ型(1905年、en)とシュミット・ペシャン型(1899年、en)で、特にシュミット・ペシャン型は双眼鏡を大変小型化することができることもあって最も普及している。しかし、光路内に全反射しない面を持つため、銀コートや誘電体コートなどの工夫で透過率を上げる必要がある。また、一般的なシュミット・ペシャン型は対物レンズの光軸と接眼レンズの光軸とが直線上に一致するため、両眼の間隔以上の口径の対物レンズは使えず、50数 mm程度が大口径化の限界となる。初期のアッベ・ケーニッヒ型ダハプリズム双眼鏡の構造アッベ・ケーニッヒ型光路図シュミット・ペシャン型光路図その他
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 07:24 UTC 版)
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