ダイオードレーザ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 05:33 UTC 版)
「バイオフォトニクス」の記事における「ダイオードレーザ」の解説
バイオフォトニクスでダイオードレーザに使われる最も一般的な集積レーザダイオードは、GaNもしくはGaAs半導体材料のどちらかに基づく。GaNは375-488nmの波長スペクトルをカバーし(近年515nmの市販製品が発表された)、GaAsは635nmからの波長スペクトルをカバーする。 バイオフォトニクスでのダイオードレーザの最も一般的に使われる波長は、375, 405, 445, 473, 488, 515, 640, 643, 660, 675, 785 nmである レーザダイオードは4つのクラスで使用できる: シングルエッジエミッタ/ブロードストライプ/ブロードエリア 表面エミッタ/VCSEL エッジエミッタ/リッジ導波路 格子安定化 (FDB, DBR, ECDL) バイオフォトニクス用途では、最も一般的に使用されるレーザダイオードは単一横モードであり、ほぼ完全なTEM00ビーム質に最適化することができるエッジエミッタ/リッジ導波路ダイオードである。共振器のサイズが小さいため、デジタル変調は非常に高速(最大500MHz)になる。コヒーレンス長が短く(通常1mm未満)、一般的な線幅はnm範囲になる。通常の出力レベルは約100mWである(波長とサプライヤによる)。主なサプライヤはCoherent, Melles Griot, Omicron, Toptica, JDSU, Newport, Oxxius, Power Technologyである。格子安定化ダイオードレーザは、リソグラフィ組み込み格子(DFB, DBR)または外部格子 (ECDL)のいずれかを有する。結果として、コヒーレンス長は数メートルの範囲に増加するが、線幅はpmより下にずっと下がる。この特性を用いるバイオフォトニクス応用には、ラマン分光法(線幅がcm-1であることが必要)や分光ガスセンシングがある。
※この「ダイオードレーザ」の解説は、「バイオフォトニクス」の解説の一部です。
「ダイオードレーザ」を含む「バイオフォトニクス」の記事については、「バイオフォトニクス」の概要を参照ください。
- ダイオードレーザのページへのリンク