ダイエー出店の背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 19:31 UTC 版)
「ダイエー成増店」の記事における「ダイエー出店の背景」の解説
ダイエー成増店開業の前年の1987年4月24日には、光が丘団地内に大規模ショッピングセンター「光が丘IMA」が開業し、光が丘西武(現:LIVIN光が丘店)と忠実屋フランツ練馬店が出店した。当時は都営地下鉄12号線(現:都営大江戸線)の開業前であり、マンモス団地である光が丘団地には鉄道路線がなく、成増駅南口から西武バスでのアクセスが一般的であった。それまで光が丘団地内には商業施設が仮設店舗の食品スーパーくらいしかなく、団地住民は成増駅前で買い物をしていたが、光が丘IMAの開業により団地住民は成増駅周辺へ買い物に来なくなり、商店街の客足が奪われて大きな打撃を受けていた。 当時は大店法により大規模店舗の出店が制限されていた時代でもあり、地元商店街が百貨店やショッピングセンターの進出に激しく反対し、出店規模を縮小せざるを得なくなることも多かった。しかしダイエー成増店の場合はこうした事情があり、商店会もダイエー出店に賛成し、光が丘IMAへの対抗のためむしろ誘致するような動きとなった。このため当時はまだ珍しかった、地元商店街と大規模商業施設の「共存共栄」の例として取り上げられた。 なお「成増名店街」に出店していたシズオカヤは、1980年代に忠実屋の傘下入りしていたが、ダイエーによる忠実屋の吸収合併を経て、グルメシティ関東となっている。また、かつてはダイエー成増店のライバルであった光が丘IMAの忠実屋フランツ練馬店も、ダイエー練馬店を経てイオン練馬店となっている。
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