タンポ (管楽器)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/23 16:00 UTC 版)

タンポ(パッド、タンポン)は、木管楽器のトーンホールを塞ぐための部品である。
概要
この機構は、イワン・ミュラー(Iwan Müller)が発明し、1812年クラリネット用に発表された。
木管楽器は基本的に、管体に空けられた規則的な穴(トーンホール)を開閉することによって、管長を変え音高を変化させる。 その穴の開閉にはキィが用いられるが、そのキィ(キィカップ)の中にタンポが納められ、それによってトーンホールを確実に開閉する構造になっている。
タンポのキィカップへの固定はシェラック(熱可塑接着剤)やビスなどが用いられる。 単に固定するだけでは狙った気密を確保することは難しいため、シェラックの場合は加熱し、あるいはネジの場合はキイカップとタンポの間に調整紙を挟みその角度を変える。
タンポには様々な種類があり、楽器の種類、メーカー、機種などによって使い分けられる。 また気密に関しては限りなく100%塞ぐ場合や、耐久性の面からあえて一部を弱めに塞ぐ場合など、調整技術者の判断により異なる。
名称
タンポは、英語式にパッド(英: pad 英語発音: [pæd])とも、フランス語式にタンポン(仏: tampon フランス語発音: [tɑ̃.pɔ̃])とも呼ばれる。 なぜタンポと呼ばれるかの所以は不明。
構造
様々な種類のタンポが存在し使い分けられるが、代表的な「フィッシュスキン・タンポ」の構造としては、「ベースとなる台紙の上に圧縮されたフェルトを乗せ、それらを「フィッシュスキン(ブラダー)」で覆ったもの」である。これらはメーカーやシリーズなどによって異なるが、おおよそはこの構造が基本になっている。天然素材を用いるため、気温、湿度などによる影響を受けやすいのが特徴である。そのほか、ベースがコルクで出来ているものや、スキン部分が合成皮で出来ているものなどがある。
関連項目
「タンポ (管楽器)」の例文・使い方・用例・文例
- 草地にタンポポが点々と咲いていた
- 群生しているタンポポ
- 医者は私に膀胱タンポナーデでの疑いがあるか尋ねたが、私には意味がわからなかった。
- 私はあのタンポポを決して忘れないでしょう。
- タンポンはどこにありますか。
- 彼の頭は、雑草だらけになったタンポポのようにけば立っていた
- (タンポポやアザミのような植物について)冠毛または羽のような毛または繊細な毛のふさを持つ
- タンポンで、塞ぐ
- タンポポは実を結び始めた
- タンポポの群生が下に透き通って見えた
- 先に革タンポをつけた軽く細身の柔軟な剣
- 月経を吸収するのに使用されるタンポン
- 野生で集められた一般にあるタンポポの食用の葉
- アザミやタンポポのようなキク科の植物の、鱗片・剛毛あるいは羽毛状の毛でできた萼
- 背が高く、枝分かれした葉の多い茎の先端に、花頭がほぐれた黄色の花をつけるフタマタタンポポ属の様々な植物
- タンポポに似ている、黄色であるかオレンジの花を持っているヒエラキウム属の多数のしばしば毛のような植物の総称
- ヨーロッパ産のヤナギタンポポで米国北東部に持ち込まれている
- チコリーと近縁種の小さな薬草:小型のタンポポ
- 米国中部および南東部産の黄色の花をつける小型の草本でタンポポに似る
- 明るいオレンジがかった赤の繖形花序柄がある頭状花序を持つ、ヨーロッパのタンポポ
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