タカネコウリンギク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 14:02 UTC 版)
タカネコウリンギク (Tephroseris flammea (Turcz. ex DC.) Holub (1973) subsp. flammea 、シノニム:Senecio flammeus Turcz. ex DC. (1837) subsp. flammeus、S. longeligulatus H.Lév. et Vaniot (1910))は、コウリンカの分類上の基本種。多年草。茎は高さ15-40cmになり、茎に長くて縮れた毛が密に生え、またくも毛もある。花期は7-8月。頭花は、径30-32mmになり、茎の上部に2-7個が散形状につく。総苞は長さ5mm。筒状花および舌状花ともに鮮やかなオレンジ色で、舌状花冠は長さ13-22mm、幅1.5mmになり、やや反り返ってつく。冠毛は長さ約5.5mmになる。染色体数2n=48。日本では九州の阿蘇山の外輪山や九重山の山麓などに分布し、火山性草原に生育する。世界では、朝鮮半島、中国大陸北部、ロシア極東地方に分布する。朝鮮半島と九州が陸続きだった最終氷期に大陸から分布を広げ、氷期終了後も九州北部の草原に残存したものと考えられている。 絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト) (2020年、環境省) 都道府県のレッドデータ、レッドリストの選定状況は次の通り。 熊本県-絶滅危惧IA類(CR)、大分県-絶滅危惧II類(II)
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