タイマツ(大松明)の結初式
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「吉田の火祭」の記事における「タイマツ(大松明)の結初式」の解説
8月が近づくとタイマツ作りが始まる。毎年70本から80本にもなるタイマツ作りの作業に当たるのは、上吉田地区の西隣に位置する松山地区の職人7-8名で、古くからタイマツ作りの技術を受け継いできた人々である。その中心的な存在が和光家であり、代々にわたってタイマツ作りを請け負ってきた。職人たちは普段は農業などに従事しているが、祭りの直前の1ヶ月間は連日のタイマツ造りに追われる。タイマツの奉納寄進者は、前述したように世話人が募って集めるが、2005年現在ではそれを富士吉田市観光協会が集約し、一括して松山地区の職人仲間に発注する形がとられている。 タイマツを作る作業場は、上吉田地区にある木材流通センターの一角に設営されており、職人たちは毎日ここに通ってタイマツを作り続ける。木材流通センターで作るようになったのは1975年(昭和50年)頃からであり、それ以前は御師の家の庭などに職人が通って作っていた。 タイマツを作り始める前日の7月下旬、木材流通センターで浅間神社から神職が出向き御祓いを行うタイマツの結初式が行われる。参列者は、職人仲間、木材流通センター職員、世話人、氏子総代、市観光協会などの関係者である。木材流通センターは普段は材木や資材の置き場になっているが、タイマツ作りの期間中は入口に注連縄を張り、その中で作業に勤しむ。
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