ソフトウェアの互換性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/15 02:29 UTC 版)
「Microsoft Windows XP Professional x64 Edition」の記事における「ソフトウェアの互換性」の解説
Windows XP Professional x64 EditionはWindows-on-Windows 64-bit (WOW64) という技術を利用して32ビットアプリケーションの実行を可能にしている。これはItanium用のWindows XP 64-bit Editionで最初に使われ、後にx64エディションのWindows XPおよびWindows Server 2003に搭載された。 x64アーキテクチャはハードウェアレベルで32ビット命令をサポートしているため、WOW64は単純にプロセスを32ビットと64ビットでモードを切り替える。そのため、x64アーキテクチャマイクロプロセッサで32ビットWindowsアプリケーションを実行するときにパフォーマンスが落ちることはない。Itaniumアーキテクチャでは、WOW64は32ビットx86命令を64ビットItanium命令に変換することでプロセッサはそれを実行できるようになる。全ての32ビットプロセスはWindows タスク マネージャーに "*32" と表示され、64ビットプロセスには表示されない。 32ビットアプリケーションを透過的に実行できるものの、同じプロセスに両方のコードが混合することは許されていない。64ビットプログラムは32ビットダイナミックリンクライブラリ (DLL) を使うことができず、また32ビットプログラムは64ビットDLLを使うことができない。これは、ライブラリの開発者は32ビット版と64ビット版の両方のバイナリを供給する必要があることを意味する。特に、エクスプローラの32ビットシェル拡張は64ビット版エクスプローラでは機能しない。Windows XP x64 Editionでは32ビット版と64ビット版の両方のエクスプローラが付属する。32ビット版を既定のWindowsシェルとすることはできる。また、Windows XP x64 Editionは32ビット版と64ビット版の両方のInternet Explorer 6を搭載しており、ユーザーは64ビット版でブラウザ拡張機能やActiveXコントロールを使用することができない。 Windows XP x64 Editionでは64ビットドライバはサポートされていないが、メディアプレーヤーが32ビットであるように32ビットコーデックがサポートされている。
※この「ソフトウェアの互換性」の解説は、「Microsoft Windows XP Professional x64 Edition」の解説の一部です。
「ソフトウェアの互換性」を含む「Microsoft Windows XP Professional x64 Edition」の記事については、「Microsoft Windows XP Professional x64 Edition」の概要を参照ください。
- ソフトウェアの互換性のページへのリンク