ソフトウェアによるカツ入れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/23 05:08 UTC 版)
「カツ入れ」の記事における「ソフトウェアによるカツ入れ」の解説
多種多様なCPUに適切な電圧供給を行うには、先述のジャンパピン等での設定では組み合わせが不足となった。それを代替するべく、BIOSの設定画面に電圧設定の項目を設け、そこで適切な電圧を選べるようになった。 これはカツ入れを気軽に行いたいユーザにとって非常に好都合な機能として認識された。マザーボードによっては0.05ボルトごとの細かな設定を可能とするものも存在し、マザーボードの製造会社や販売店でもこの機能をアピールしている。 また、CPU以外のメモリやチップセット、AGPバスなどへの供給電圧の変更も可能となっている製品があり、さらに柔軟なカツ入れができるようになった。 ビデオカードでも、それに搭載されているGPUやメモリの性能要求が高まってきたため、これらの供給電圧(とクロック周波数)を変更できる機能を持った製品が市販されている。このような製品ではCPUやメインメモリを定格で使って、ビデオカードだけカツ入れして使うこともできるため、さらに設定の自由度が拡大する。 Windows上で動作するブースト支援ソフトをマザーボードの付属品として同梱しているものもあり、オーバークロック設定、冷却ファンと温度の管理、カツ入れを統合してコントロールできるようになっている。 このようなソフトを用いると非常に易しくブーストの設定をこなすことができる反面、特に過剰電圧によるダメージについて無関心になりがちな面は注意したい。どのような手法を用いたとしても、カツ入れによるダメージはメーカーでも販売店でもなく、本人であることを忘れてはならない。
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