ソハヤノツルギとの同一視
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 17:44 UTC 版)
「ソハヤノツルギ」および「騒速」も参照 そはやのつるぎとは、坂上田村麻呂ないし彼をモデルとした伝承上の人物・坂上田村丸が持つ、お伽草子『鈴鹿の草子(田村の草子)』や奥浄瑠璃『田村三代記』など田村語りに登場するソハヤノツルギ(ソハヤ、ソハヤの剣、ソハヤ丸とも)である。物語中では、そはやのつるき、そばやの剱、草早丸、素早の剣、素早丸など、説話や写本よって当て字に表記ゆれが見られる。またソハヤノツルギの逸話が仮託された大刀として、兵庫県加東市の清水寺が所蔵する騒速(そはや)が挙げられる。一方で、黒漆剣にソハヤノツルギの逸話が仮託されたことを裏付ける史料は確認できない。騒速は田村麻呂が悪事の高丸や鈴鹿山の鬼神を退治したという由来とともに清水寺が所有しているため、黒漆剣をそはやのつるぎと同一視する異説には疑問が残る。
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