セックス・ビデオ流出事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 03:08 UTC 版)
「マックス・モズレー」の記事における「セックス・ビデオ流出事件」の解説
2008年3月30日、イギリスのタブロイド紙「ニュース・オブ・ザ・ワールド」がモズレーのセックス・スキャンダルを報じた。同紙は、モズレーが売春婦に鞭打たれるなど、ナチス風の服を着た5人の売春婦とのSM乱交プレイを行っているビデオを入手したことを伝え、続いて、同ビデオをインターネット上に公開したため、一大セックス・スキャンダルに発展した。 モズレーの父親はイギリス・ファシスト連合の創始者であり、母親のダイアナ・ミットフォードとその妹ユニティ・ミットフォードもナチス信奉者であったことから、同紙は、「モズレーが売春婦にナチスを思わせる格好させたうえ、自らドイツ語を使ってSM行為に及んでいた」ことを強調したが、モズレーは裁判で乱交パーティを行なったこととドイツ語を使ったことは認めたものの、「これらは『刑務所プレー』であって、ナチスをテーマにしたわけではない」と否定した。 モズレーの主張に対して新聞社側は反駁したが、2008年7月24日に高等法院判事は、「緊縛、調教、服従などは典型的なSMプレイであり、ナチス的な要素はなかった」とし、モズレーが勝訴した。しかし、SM乱交プレイを行ったことは認めざるを得なかったことから、その後モズレーは会長再選に立候補せず、表舞台から姿を消すこととなった。 またこうした一連の騒ぎから、タブロイド紙の行き過ぎた取材方法が問題視されるようになり、同社がモズレーなどの公人や有名人だけでなく、一般人へも盗聴を行なっていたことがのちに発覚し、2011年に廃刊に追い込まれた(ニュース・オブ・ザ・ワールドの項参照)。 ネルソン・ピケには「私はモズレーに対して怒りを感じている。本当に怒っているんだ。なぜそんな楽しそうな事に、俺を誘わないんだ!」と批判されている。
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