セクション107-2-D1(デンマーク 13A/250V 接地極あり)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 00:32 UTC 版)
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デンマークのプラグ形状は、デンマークプラグ装置規格セクション107-2-D1 (SRAF1962/DB 16/87 DN10A-R) に記載されている。アースピンの凹凸が逆である以外は、フランスなどで使われているタイプEのプラグと似ている。デンマークのコンセントにも子供の悪戯防止用シャッターの取り付けが義務付けられている。 デンマークのコンセントには、タイプC CEE 7/16ユーロプラグ、タイプE/F共用のCEE 7/17プラグを差し込むことができる。タイプFプラグ(CEE 7/4、シュコー)、タイプE/F共用のCEE 7/7、タイプEプラグを差し込むこともできるが、接地極が繋がらないため、別にアースを設ける必要がある。 デンマークの規格DK 2-5aのプラグは、サージプロテクタの付いたコンピュータなどに使われている。タイプKのコンセントに差し込むことができるが、逆にタイプKのプラグをこの規格のコンセントに差し込むことはできない。会社などでたまに使われることもあるが、家庭用としてはめったにない。また、左側のピンが長方形のタイプは、病院で生命維持装置などに使用されている。 昔は、デンマークのコンセントには個々のスイッチが付いているものが多かった。今日ではスイッチが無いコンセントも違法ではないが、通電中のプラグのピンに触れることが無いように、コンセントが凹んでいる(例えば右の写真のように外縁がある)ことが義務付けられている。 デンマークでは、1990年代初めに新しい電気設備には接地機構を付けることが義務化された。それ以前に作られた設備はしばらくはそのまま使うことができたが、2008年7月1日までに漏電遮断器(デンマーク規格のHFIまたはHPFI)で保護しなければいけないと決められた。一方、2008年7月1日からは、フランスで採用されているタイプEが壁面のコンセントとして使えるようになった。これにより、デンマークでコンセントを作っていたラウリッツ・クヌーセン(ドイツ語版)の独占が無くなった。ドイツで主流のタイプFコンセントは認められていない。これは、タイプFのコンセントでは、デンマークの古いタイプのプラグが奥まで差し込めないためである。デンマークで使えるプラグ変換アダプターを選ぶには、タイプC(CEE 7/16 ユーロプラグ)かタイプE/F複合 (CEE 7/7) を選ぶ必要がある。
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