セキュアド・クレジットカード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:35 UTC 版)
「信用情報」の記事における「セキュアド・クレジットカード」の解説
新しく移民して来た人や社会に出たばかりの若年者は、当然のことながらクレジットヒストリーがなく、或いは一度破産などでクレジットヒストリーを棄損した人は、クレジットヒストリーを(再)構築するためには、何らかの信用(例えばクレジットカードやローン)実績が必要と言う「鶏と卵」のスパイラルに陥る。こうした人たちは、通常「セキュアド・クレジットカード(secured credit card)」と呼ばれる、予め払い込んだ数百ドル~千数百ドル保証金(担保)の範囲でしか使用できないクレジットカードを使って良好な返済実績を積んで優良なクレジットヒストリーを構築することが多い。 セキュアド・クレジットカードは、払込保証金額までしか使えないのでデビットカードに似ているが、使用額が銀行口座から即座に引き落とされるのではなく、通常のクレジットカードと同様に、使用日から25~55日後の決済期限までに使用額の決済をすればよく、またその使用実績はクレジットヒストリーに反映される(デビットカードは即座の現存資金移動だけなのでクレジットヒストリーには無関係)。 セキュアド・クレジットカードの保証金は、あくまで債務者が返済をしなかった「万が一の場合」の担保として使われ、毎月の請求書の決済は保証金外の資金から支払わなければばならない(決済期限日に銀行口座から自動支払いを設定することも可能)。保証金は、セキュアド・クレジットカードで「良好な実績」(通常8か月間)を積んで、通常の(保証金不要の)クレジットカードに移行するときに、あるいはセキュアド・クレジットカードを解約するときに(返済不履行などの事故がなければ)全額返還される。 大手小売りチェーンが発行するその店専用のハウスカードや、Visa・MasterCard・DiscoverCardの国際ブランド提携カードも、顧客囲い込み目的のため審査が比較的簡素で与信額は小さいが、保証金不要なことが多いので、この目的に適している。
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