スロー・マシン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/21 01:34 UTC 版)
重さ5kgのラグ・ボール用の球を、投手が直接手で投げるのではなく、バッティングセンターにあるピッチングマシンのような形をした、スロー・マシン(ピッチャー・マシン)を操作して射出する。 投手はストライクゾーンなどが表示される操作パネルのモニターを見ながら投球位置や球種、球速を指定し、決定したところで左右に配置されたトリガーボタンに両手をかけ、同時に引くことでラグ・ボールの球が発射される。この際、スロー・マシンのモニター下のFIREと書かれたランプが点灯する。ピッチングマシン同様、球の球種、球速などには広く調整可能で、二軍チーム側でコブラが出場した紅白戦では、最高速度は180キロに設定されていた。変化球も指定できる。 そして射出されたボールはキャッチャー・マシンのボール投入口に入ると(ゆえに捕手はいない)、地下ホールをとおりスロー・マシンに戻る。イメージ的にはボウリングの投げた球がレーンから回収されて手元に戻ってくる感じである。 投球をスロー・マシンに任せられる投手は現実の野球と比べて守備面での負担が軽く、攻撃時に上位打線を打つこともある。しかし、投手はピッチャーマシンのトリガーボタンに指を掛けてボールを射出する都合上、グラブをつけることができない。そのためピッチャー返しなどで自分の方にボールが来た場合、咄嗟にボールをキャッチすることができず、危険である。劇中では一軍チームのピッチャーヒルダスの顔面スレスレにコブラの打った打球が飛び彼が唖然とする場面があった。また、スロー・マシンの巨体が邪魔になり投手前バントの処理に手間取ることもあった。
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