スラグ類の環境安全性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 01:34 UTC 版)
経済産業省等から「スラグ類に化学物質評価方法を導入する指針について-総合報告書-」が平成24年3月に公開された。ここでは、循環素材の一例としてスラグ類が挙げられるとともに、循環素材を管理するために従来検討された素案が紹介されている。 続いて、検討を重ねとりまとめたものとして、下記5項目の「循環資材の環境安全品質及び検査方法に関する基本的考え方」が示されている。 (1) 最も配慮すべき曝露環境に基づく評価: 環境安全品質の評価は、対象とする循環資材の合理的に想定しうるライフサイクルの中で,環境安全性において最も配慮すべき曝露環境に基づいて行う。 (2) 放出経路に対応した試験項目:溶出量や含有量などの試験項目は、(1) の曝露環境における化学物質の放出経路に対応させる。 (3) 利用形態を模擬した試験方法: 個々の試験は,試料調製を含め、(1) の曝露環境における利用形態を模擬した方法で行う。 (4) 環境基準等を遵守できる環境安全品質基準:環境安全品質の基準設定項目と基準値は、周辺環境の環境基準や対策基準等を満足できるように設定する。 (5) 環境安全品質を保証するための合理的な検査体系:試料採取から結果判定までの一連の検査は、環境安全品質基準への適合を確認するための「環境安全形式検査」と、環境安全品質を製造ロット単位で速やかに保証するための「環境安全受渡検査」とで構成し、それぞれ信頼できる主体が実施する。
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