スマート爆弾の登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/19 16:30 UTC 版)
これらの欠点を克服するためにアメリカ軍が開発した誘導爆弾が、第一世代のレーザー誘導爆弾(Laser-Guided Bomb, LGB)のペイブウェイとテレビ誘導爆弾(または光電子誘導爆弾、Electro-Optic Guided Bomb, EOGB)の AGM-62 ウォールアイ である。ペイブウェイのレーザー誘導システムは、誘導母機が目標へ向けて照射したレーザー光の反射光に爆弾が自動で誘導される仕組みである。ウォールアイのテレビ誘導システムは、爆弾の先頭にテレビカメラを取りつけ、誘導母機では爆弾から無線で送られてくる画像を見ながら誘導員が目標に照準すると、その照準点に爆弾が自動で誘導される仕組みである。このシステムは、ベトナム戦争で実戦使用され、大きな戦果を上げた。特にウォールアイは、対空砲と対空ミサイルで堅固に防備され、四年に渡ってアメリカ軍の爆撃に耐えたホーチミン・ルート上のタンホア鉄橋の破壊に成功している。 これらの精密誘導爆弾は「スマート爆弾(賢い爆弾)」と俗称された。
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