ストーブの着火と操作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/09 09:47 UTC 版)
「スヴェア123」の記事における「ストーブの着火と操作」の解説
ストーブに着火するためには最初に、蒸発器(Vaporizer、燃料タンクとバーナーの間にある直立したステム)基部の燃料タンク(Fuel tank)上面にあるプライマーパン(Primer pan)又は受け皿(浅い窪み)に注いだ少量の燃料に着火して燃料タンクを予熱し加圧する必要がある。別の方法としては制御バルブ(Control valve)を開いて燃料タンクからプライマーパンへ直接燃料を注ぎ込み、燃料タンクを手で覆って温める方法がある。これは燃料タンク内の圧力を高め、少量の燃料をバーナージェット(Barner jet)の外側とプライマーパンの中に滲み出させるためである。その後、主燃料に着火する前に制御バルブは閉じなければならない。注油口の蓋(Filler cap)にオプションで取り付けられるポンプでも燃料タンクを加圧することができるが、一般的に極寒の状況以外では必要ない。燃料はタンク内の木綿製の灯心により蒸発器の基部まで導かれ、バーナーの炎による熱と圧力で燃料を蒸発器内で蒸発させる。バーナーの炎が消えかかった場合は調節キー(Adjusting key)を回して制御バルブを開くことで蒸気化した燃料をバーナージェット(バーナー基部にある小孔)を通して吐出させると、そこで酸素と混ざり合って青い炎となり燃焼する。蒸気化した燃料の流れを調整することでバーナージェットを通る炎の大きさと放出する熱量を制御している。制御バルブ(スピンドル)は蒸発器の筐体を貫通しており、開かれる(調節キーが回されることで)と蛇口のように開き、蒸気化した燃料がバーナージェットを通して吐出する。スピンドルを閉じると燃料の供給が止まる。バーナー頂部の小さな円盤(フレーム・スプレッダー:flame spreader)は炎を外側に広げている。バーナー内で生成された熱と蒸発器が燃料タンク内の圧力を保っている。
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