ストレス無害説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/14 23:02 UTC 版)
「ケリー・マクゴニガル」の記事における「ストレス無害説」の解説
アメリカで成人30000人を対象とした8年間にわたるストレスと健康との関連についての追跡調査の結果、重度のストレスを感じていてもストレスが健康に良くないと信じていない人の死亡率は、非常に低かった。ケリー・マクゴニガルは、ストレスが多いと死亡するリスクが43%増加するがただしそれはストレスが健康に害があると思っている人の場合で、そう思っていない人の死亡率はもっとも低いと主張した。また、この8年間でアメリカで「ストレス=害」と意識したがために死亡した人の総数を182000人と推定。「ストレス=害」という意識はアメリカ人の死因の第15位であるとした。これは皮膚がん、エイズ、殺人よりも上位である。これらの結果より、科学的にはストレスの捉え方次第でストレスに対する体の反応が変わると主張する。例えば、ストレスを感じると心臓がどきどきするが、これを体に悪いとネガティブにとらえると実際に血管が収縮し心不全などの原因となる。ところが、心臓がどきどきするのは新鮮な血液を心臓にどんどん送り込んでくれているのだと肯定的にとらえると、血管が収縮しないことが分かった。すなわちストレスは捉え方により、健康に全く害がないと主張している。
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