スケッチができるまで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/28 06:29 UTC 版)
「チーズ・ショップ (モンティ・パイソン)」の記事における「スケッチができるまで」の解説
このスケッチのアイデアは、フォークストン港(英語版)での撮影後に生まれたものである。フォークストン港の撮影でジョン・クリーズは船酔いにかかり、せりふを言おうとする間、始終吐き戻していた。帰途の車中でグレアム・チャップマンはクリーズに何か食べるように勧め、何が欲しいかを尋ねたところ、クリーズはチーズがひとかけ欲しいと答えた。薬局を見かけたクリーズは、薬局でチーズを買えないだろうかと言い始めた。チャップマンは、薬局がチーズを売るなら薬用チーズに違いないから、買うには処方箋が必要だろうと答えた。2人はくすくす笑いながら、このアイデアを元にスケッチの脚本を書くことにした。ところが、いざ書き始めてみると、薬局でチーズを求めるという状況は非現実的だとの結論に至る。チーズ屋以外でチーズを買おうとする理由が何かないかを考えた末、クリーズは「チーズを買おうとチーズ屋に向かうが、そのチーズ屋にはチーズの在庫が全く無い」というスケッチを代わりに書こうと決めた。 その後チャップマンがクリーズと共にスケッチを書き始めたが、当初クリーズはスケッチを面白いと感じなかった。一方のチャップマンはこれは面白いと主張し、他のパイソン・メンバーの前で読み合わせを行うことにした。読み合わせでもギリアム、アイドル、ジョーンズの3人はほとんど反応を示さなかったものの、マイケル・ペイリンだけがこのスケッチを気に入り、ヒステリックに笑い始めて床に転げ落ちた。この様子を他のメンバーは面白がり、スケッチは放送に採用された。
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