スキャンダルの始まり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/04 14:48 UTC 版)
「21 (テレビ番組)」の記事における「スキャンダルの始まり」の解説
プロデューサーのダン・エンライトがヒーローとして目をつけたのがリチャード・ジャックマンであった。ジャックマンはリハーサルに出題した問題と本番の問題がウリ二つだったことを知り、こんな八百長番組には手を貸したくないと、賞金の受け取りを拒否した。エンライトは弁解に努め、ようやく1回目の出演料を小切手で受け取らせ次回の出場もとりつけた。 その後、番組に応募してきたのがハーブ・ステンペル(英語版)だった。彼の事前審査の結果は過去最高点だった。テレビ向きとは言い難いことを除いては彼は完璧な人材であった。 ハーブ・ステンペルはユダヤ人でIQ170ともいわれた。ステンペルは自ら応募して「21」に出演することになったがプロデューサーは彼を実際よりもはるかに貧しくやぼったい青年として演出した。ステンペルが勝ち続けるにつれ視聴者の受けが良くなかったのか視聴率は低下の一途を漂っていた。エンライトは好感を呼べないと判断した容姿を利用し、ステンペルの魅力的でない部分を強調することにした。後年、エンライトは「誰でも彼を見れば、負けてもらうしか選択の余地はないと思ったはずだ」と語っている。 ステンペルと会ってから数日、リハーサルを行った。エンライトの「二万五千ドルを勝ち取りたいか?」という質問にステンペルが「当たり前だ」と答えたことによって、共犯者に引きずり込んだ。たとえ将来、ステンペルに何らかの迷いが生じたとしても、もはや事実を言い立てられない言質をとったのである。
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