ジュヴナイル作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 12:55 UTC 版)
ジュヴナイル作品には主として三津木俊助(と御子柴進)が登場し、由利麟太郎登場作品は少ない。 戦後には大人向けの作品では金田一耕助がほぼ完全に主役の座を奪っているが、ジュヴナイルでは三津木たちが相変わらず健在で、長編に限っても三津木の方が登場作品は多い。これは怪人を相手に闘うストーリー上、天才探偵の金田一より敏腕記者の三津木の方が向いているためと考えられている。 三津木たちの登場するジュヴナイル作品には、江戸川乱歩の怪人二十面相と違いレギュラー的なヴィランはいないが、白蝋仮面のみ、三津木・御子柴のコンビと対決する作品が1952年から53年にかけて3作品(『探偵小僧』『青髪鬼』『白蝋仮面』)書かれている。 一般にジュヴナイル作品は三津木登場作品に限らず金田一ものを含めても掲載誌が散逸しやすい傾向があり、朝日ソノラマ版や角川文庫版でリライトの監修をしている山村正夫でさえ、79年時点でジュブナイル作品についての紹介で「掲載誌や発表年代に不明(?)のものがある」として、タイトルを列挙しながらもほとんどの作品の初出を確認できていない他、『幽霊鉄仮面』(1937-1938年連載)にいたっては昭和24年発表の作品と誤解(昭和24年は初単行本化の年)していたほどである。
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