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グリーン【Julien Green】


ジュリアン・グリーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 14:14 UTC 版)

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ジュリアン・グリーン(Julien Green 1900年9月6日 - 1998年8月13日)は、フランスアメリカ合衆国小説家

生涯

アメリカ人の両親のもとパリに生まれる。母方の祖先は米国上院議員のジュリアン・ハートリッジ。プロテスタントの厳格な教育を受けるが、14歳の時に母親が死去し、二年後父親と共にカトリックに改宗する。第一次世界大戦伍長として参加、1919年叔父の招きでアメリカに行き、ヴァージニア大学で学ぶ。

1926年長編小説「モンーシネール」でデビュー。孤独な人間の不安、苦悩を「幻を追う人」(1934年)、「真夜中」(1936年)等で描く。1940-1945年は米国情報省に勤務し、講演旅行をする。1945年帰国し、カトリックの信仰を深め、1950年「モイラ」、1971年「他者」などを書く。1966年文化国民大賞受賞。1970年、アカデミー・フランセーズ文学大賞受賞。

日本では人文書院から全集が出ている。

邦訳

1 アドリエンヌ・ムジュラ 新庄嘉章訳 1979
2 漂流物 三輪秀彦訳 1979
3 ヴァルーナ 高橋たか子訳 1979
4 モイラ 福永武彦訳 1980
5 南部・敵・影 大久保輝臣豊崎光一渡邊守章訳 1981
6 他者 山崎庸一郎訳 1979
7 日記 小佐井伸二訳 1980
8 レヴィアタン 工藤進訳 1982
9 幻を追う人 福永武彦訳 1981
10 真夜中 中島昭和訳 1982
11 つみびと 多田智満子、井上三朗訳 1983
12 人みな夜にあって 山崎庸一郎訳 1981
13 悪所 三輪秀彦訳 1981
14 日記 2 小佐井伸二訳 1983
  • 『私があなたなら』原田武訳 青山社 1979
  • 『終末を前にして ジュリアン・グリーンは語る』マルセル・ジュリアン共著 原田武訳 人文書院 1981
  • アシジの聖フランチェスコ』原田武訳 人文書院 1984
  • 『パリ』田辺保訳 青山社 (発売) 1986
  • 『信仰の卑俗化に抗して フランスのカトリック信者へのパンフレ』原田武訳 青山社 1993
前任:
フランソワ・モーリアック
アカデミー・フランセーズ
席次22

第13代:1971年 - 1998年
後任:
ルネ・ド・オバルディア


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