ジャン・ヴァルジャンの過去
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「レ・ミゼラブル 少女コゼット」の記事における「ジャン・ヴァルジャンの過去」の解説
ジャン・ヴァルジャンの過去は2・46・51・52話でそれぞれアラン、ジャヴェール、マリウス、コゼットに語られる。原作の第1部ファンティーヌの第1章、第2章にあたる。 ジャンは貧しさから甥と姪のためにパンを一切れ盗んで警察に逮捕される。初めは甥姪のため、後には本来の目的を見失いつつ脱獄を繰り返した結果、19年もの長きにわたり服役生活を送る。出所後も「前科者」として「お金を持っていても食事を摂ることすら断られる」ほど世間に冷遇され極度の人間不信に陥っていたところをミリエル司教 に救われた。そのことに動揺するジャンは、少年プチ・ジェルヴェと道端で彼が落とした40スー硬貨をめぐり事件を起こしてしまう。この事件でジャンは再び追われる身となるが、同時にこの事件がジャンを司教の説く「正しい人」へと改心させるきっかけとなった。 その後は償いのための人生を送るようになる。モントメイユ・シュル・メールを訪れた時、火災から憲兵隊長の子供を助けた際に通行証(黄色い旅券)を失い、以降はマドレーヌと名乗って町に留まるようになる。ミリエルから譲り受けた銀の食器を売った資金で黒ガラス工場を作った。さらに、その慈悲深い人間性から人々の信頼を得て市長になる。司祭に救われたことへの恩返しと、自らが重ねた罪への償いも込めて日々慈善活動に力を注いでいた。
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