ジャンムー・カシミール州のチャンパ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/11 05:52 UTC 版)
「チャンパ (遊牧民)」の記事における「ジャンムー・カシミール州のチャンパ」の解説
ラダックのチャンパは高い標高で牧畜を行い、おもにヤクや山羊を育てている。ラダックのチャンパの間では、伝統的な遊牧生活を続けている者を「ファルパ (Phalpa)」といい、ハンレー・バレー地域 (the Hanley Valley) から、ラト (Lato) の村まで遊牧を行なっている。ハンレー (Hanley) は、6ヶ所のそれぞれ独立した集落からなり、「ファンパ (Fangpa)」と称される定住したチャンパが住んでいる。ファルパとファンパは、生活様式の大きな違いにもかかわらず、相互に通婚する。チャンパは、チベット語の方言であるチャングスカート語(英語版)を話し、チベット仏教を信仰している。 チャンタン高原が国境を越えてインド北部ジャンムー・カシミール州のラダック側に入っている部分は、限られた小さな部分だけである。しかし、この場所は、ラダックとラサの間を旅する旅人たちにとって歴史的に重要な経路であったが、現代ではインド側に入っていることから、様々な異なる特徴を持つようになっている。歴史的には、ラダックのチャンパはチベット領内にまで家畜を連れて遊牧に赴いていたが、チベットが中華人民共和国の一部となって以降、この経路は閉ざされている。 2001年時点では、チャンパは指定部族のひとつとして位置付けられており、インド政府によるアファーマティブ・アクションの計画の対象とされている。
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