ジャパンエキスプレスビルとは? わかりやすく解説

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ジャパンエキスプレスビル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/09 08:57 UTC 版)

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ジャパンエキスプレスビル
情報
用途 オフィス、店舗
設計者 川崎鉄三
施工 三木組
構造形式 鉄筋コンクリート構造
階数 地上3階・地下1階
竣工 1930年
所在地 231-0002
神奈川県横浜市中区海岸通1丁目1
座標 北緯35度26分53秒 東経139度38分40.2秒 / 北緯35.44806度 東経139.644500度 / 35.44806; 139.644500座標: 北緯35度26分53秒 東経139度38分40.2秒 / 北緯35.44806度 東経139.644500度 / 35.44806; 139.644500
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ジャパンエキスプレスビルは、神奈川県横浜市中区海岸通に建つモダニズム建築である。エキスプレスビルとも称する[1]

歴史

1930年昭和5年)に、船客送迎や移民乗船斡旋などを行う会社の本社ビルとして竣工した。この会社は1927年創業で、当初はニューヨコハマエキスプレスの商号であったが、本ビルの完成に合わせジャパンエキスプレスに改めた[2]

2016年には、ジャパンエキスプレスは宇徳および商船三井ロジスティクスに事業を譲渡した[3]

建築

横浜港大さん橋の付け根、開港広場前交差点に面する。本ビルの設計は、近隣の昭和ビルの設計および横浜貿易会館の施工監理に携わった川崎鉄三。建物デザインは直線で構成され、淡いピンク色のタイル貼りの外壁、中央の階段室と、その両側に煉瓦色の枠で縁取られた左右対称の窓の配置が特徴的である[4]。1階にはカフェが入り、店頭の緑色の大きなビール瓶のモニュメントが人目を引く。

1936年には、ジャパンエキスプレスビルの近隣に分室を建設。1970年ごろからは同社の情報処理部門が入り、「コンピューターセンター」と呼ばれるようになった。コンピュータの小型化で特別な部署は必要なくなり、倉庫や組合事務所などとして使われたのち2012年からはレディースシャツを中心とした衣料品店に貸し出されている[5]

脚注

  1. ^ 『ハマの建築探検』p60-61
  2. ^ 海岸通1丁目 エキスプレスビル”. 週刊 横濱80's (2013年9月15日). 2017年6月28日閲覧。
  3. ^ “ジャパンエキスプレス(横浜)事業の宇徳および商船三井ロジスティクスへの譲渡の件” (プレスリリース), 商船三井, (2016年5月27日), http://www.mol.co.jp/pr/2016/16045.html 2017年6月28日閲覧。 
  4. ^ 【歴史的建造物アーカイブ】ジャパンエキスプレスビル”. THE YOKOHAMA STANDARD (2015年9月7日). 2017年6月28日閲覧。
  5. ^ 近代建築マニアに有名だった大さん橋の元廃墟「ジャパンエキスプレスコンピューターセンター」について教えて!”. はまれぽ.com (2014年11月21日). 2017年6月30日閲覧。

参考文献

  • 『横浜近代建築 関内・関外の歴史的建造物』日本建築家協会関東甲信越支部神奈川地域会まちづくり保存研究会、2012年11月29日、32頁。
  • NPO法人横浜シティガイド協会『ハマの建築探検』神奈川新聞社、2002年6月26日、60-61頁。ISBN 978-4-87645-315-3



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