ジャック・ジョンソンとの逸話とは? わかりやすく解説

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ジャック・ジョンソンとの逸話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 03:16 UTC 版)

ジェームス・J・ジェフリーズ」の記事における「ジャック・ジョンソンとの逸話」の解説

ジェフリーズはヘビー級王座在位中、ジャック・ジョンソンからの対戦要求避け続けたとよく言われる。しかし逆に、ジェフリーズからジョンソンに「リング外」での対戦要求をしていたという逸話残されてもいる。以下は1906年3月5日付『ザ・イブニングワールド』でロバート・エドグレンによって紹介され出来事である。 サンフランシスコにあるハリー・コーベット(ジム・コーベット兄弟経営バーで、ジェフリーズはハリー談笑していた。そこにジャック・ジョンソンマネージャー同伴現れた。ジェフリーズは、しばしジョンソン注視した後、近づいて言った。「君はこう吹聴しているらしいな――この私が君を怖れ対戦避けている、と」 ジョンソン後ずさりしながらそれに答えた。「ああ、いや、ミスター・ジェフリーズ。私はそんなことは言っていない。私はただ、あんたと試合をしたいだけだ。あんたの方は、私との対戦熱望してはいないらしいが。」 それを聞いてジェフリーズは、ハリーの方を向いて言った。「ハリー、私に5,000ドルをくれ」 ハリー言われたとおりに金庫からその大金を出すと、ジェフリーズに渡した。ジェフリーズはそれを数え、再びハリーの手戻した。そしてジョンソン向き直って次のように言った。「さて、君は私が戦いたがっていないと言ったね。ではこれから2人でこの下に降りて地下室入ろう2人だけでだ。もし君が先に1人で外に無事出てこられれば、ハリー君にこの5,000ドルを渡すだろう。(ハリーの方を向いてハリーわかったな。(ジョンソン向き直り) もし私の方が先に地下室から出たら、この金の中から君の治療費出そう。さぁ、君がどうしても私と戦いたくてたまらないのなら、地下室降りようか。」 ジョンソン青ざめた。そしてどもりながら次のように言った。「ミスター・ジェフリーズ! 私は地下室闘技者ではない!(I ain't no cellar fighter!)私は地下室に行く気はない。私はただ、観客囲まれた、レフェリーのいるリングであんたと試合したいだけだ。ミスター・ジェフリーズ。私は地下室闘技者ではない。」 この日以来ジョンソンはジェフリーズへの挑戦打ち切った。 — Robert W. Edgren、The Evening World,March 05, 1906 同様の記述1910年刊行されたジェフリーズの自伝にもあり、1904年出来事とされている。ただしそこではハリー・コーベットが用意した金額は2,500ドルとされている。また地下室での決闘拒絶し立ち去るジョンソン対しジェフリーズが嘲笑しながら悪態をつく一節存在するなど、全体的により詳細記述となっている。なお、この出来事自体ジャック・ジョンソン自伝および伝記でも言及されており、事実とみられる。ただしジェフリーズ寄りテキストでは、ジョンソン臆病さ強調されジョンソン寄りテキストでは、黒人ボクサーまともな挑戦者と見なさないジェフリーズのレイシストとしての面が強調されるかたちでの言及となっている。

※この「ジャック・ジョンソンとの逸話」の解説は、「ジェームス・J・ジェフリーズ」の解説の一部です。
「ジャック・ジョンソンとの逸話」を含む「ジェームス・J・ジェフリーズ」の記事については、「ジェームス・J・ジェフリーズ」の概要を参照ください。

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