ジモ専
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 08:27 UTC 版)
共同浴場は温泉地によっては観光施設として組み込まれ、地元観光協会が作成する地図、パンフレットにおいても温泉街の名所のひとつとして記載されていることが多い。しかしながら、あくまで地域住民の施設であり、依然として地域住民のお風呂としての面が強い。温泉地においては、行政の単位が共同浴場単位で構成されている土地もあり、また一般家庭には温泉は引かれていない場合も多く、未だ家庭風呂を持たない家も多い。 そのため、観光客に共同浴場を開放している温泉地があるかたわら、一部の温泉地ではマナーの問題や過剰な混雑発生を嫌って地元の人のみに利用を制限している。そのような浴場の事を、温泉愛好家の間では「ジモ専」(「地元専用」の略語)と呼んでいる。地元の人以外に宿泊客のみに開放する場合、特定の曜日のみ一般開放する場合、なども存在する。また、かつては共同浴場に宿泊客が入ることができるようにするため、住民と旅館の覚書が交わされた地区もある。例えば、湯田中温泉では、9軒の共同浴場のうち一番湯である大湯のみを観光客に開放している。ほかは特定曜日のみ開放する浴場や、通年宿泊客と地元の人にのみ利用を制限した浴場となっている。
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