シンフォニーX
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シンフォニーX Symphony X |
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(2007年)
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基本情報 | |
出身地 | ![]() ニュージャージー州 ミドルタウン |
ジャンル | プログレッシブ・メタル ネオクラシカルメタル シンフォニックメタル パワーメタル |
活動期間 | 1994年~現在 |
レーベル | Inside Out Music ニュークリア・ブラスト ビクターエンタテインメント |
公式サイト | www.symphonyx.com |
メンバー | ラッセル・アレン マイケル・ロメオ マイケル・ピネーラ マイケル・レポンド ジェイソン・ルロ |
旧メンバー | トーマス・ウォーリング トーマス・ミラー ロッド・タイラー |
シンフォニーX(Symphony X)は、アメリカのプログレッシブ・メタルバンドである。
略歴
- 結成前
1986年、ニュージャージー州でマイケル・ロメオと交流があったコリー・ブライスがGeminiという4人組バンドを結成。このGeminiにマイケル・ロメオがツアー・メンバー等として関わるようになる[1]。1989年、コリー・ブライスは新たなバンドの結成に着手、マイケル・ロメオが正式なギタリストとして参加したのを含め同年秋にメンバーが決定。1991年春にアルバムを完成させた時点でバンド名をPhantom's Operaに改称した[2]。その後バンドのメンバーの間に確執が生まれ、マイケル・ロメオとキーボードのジャック・ヤングを除く3人が脱退。マイケル・ロメオはPhantom's Operaに新メンバーを加入させながら活動を継続し、並行してソロアルバム『Dark Chapter』を製作。これが契機となり、1994年、ボーカリストのロッド・タイラー、キーボーディストのマイケル・ピネーラ、ベーシストのトーマス・ミラー、ドラマーのジェイソン・ルロとともにバンド「シンフォニーX」を結成する。
- 結成後
デビューと同年、バンドと同名の『シンフォニー・エックス』をリリース。セカンド・アルバム『ザ・ダムネイション・ゲーム』制作開始と前後してボーカルのロッド・タイラーが脱退を表明、ラッセル・アレンに交代した。
1996年11月(日本)、サード・アルバム『ザ・ディバイン・ウイングズ・オブ・トラジディ』をリリースする。このアルバムは、母国アメリカでの評価やセールスは上がらず、アルバム自体もアメリカ国内での正規リリースがなされていないままだった[3]。
1997年の終わりに、個人的な理由[4]によりドラマーのジェイソン・ルロがバンドを一時離脱。バンドはサポートドラマーとしてトーマス・ウォーリングを迎えて4作目のレギュラーアルバム『トワイライト・イン・オリンポス』をリリースして1998年6月に初来日ライヴを催行。その後世界ツアーも行う。これと前後してレーベルがゼロ・コーポレーションからInsideOutに変わり、母国アメリカを初めアルバムの販売態勢が変化した。同年、InsideOutレーベルからの第1弾としてベスト・アルバム『Prelude To The Millennium-Essentials Of Symphony-』をリリース。このアルバムには1stアルバム『シンフォニー・エックス』に収録されていた楽曲「Masquerade」がラッセル・アレンのボーカルで再録されたことが話題となったが、同じく1998年にベーシストがトーマス・ミラーからマイケル・レポンドへと交代している。一方、これらのツアーが契機となって[5]2000年にジェイソン・ルロが復帰し、7月(日本)、5作目のレギュラーアルバムで初のコンセプトアルバムでもある『ファイヴ-新・神話組曲』がリリースされる。その後、このアルバムを演目の主体としたヨーロッパ・ツアーを行い、フランスで行ったライヴがライヴアルバム『ライヴ!!イン・ヨーロッパ 2000-2001』として2001年にリリースされる[6]。
さらに2002年には、6作目のレギュラーアルバム『ジ・オデッセイ』をリリースしたが、その後はライヴやメンバー各人の他バンドへのゲスト参加、ソロアルバムなど多方面に活動が展開されるようになったため、新作までの間隔はこれまでより長くなった。2005年にはメガデスとドリーム・シアターのダブルヘッドライナーの「Gigantour」に参加し、アメリカにてライヴツアーを行った[7]。 2007年6月(日本では7月)、前作から4年半ぶりの新作アルバム『パラダイス・ロスト』をリリース、ジョン・ミルトンの叙事詩「パラダイス・ロスト(失楽園)」を根本テーマとして扱っている。
2011年には7枚目となるアルバム『アイコノクラスト』をリリース。2014年には、10月19日のLOUD PARK出演により16年振りの日本公演を行う予定だったが、レコーディングスケジュールの都合によりキャンセルとなった[8]。
現在のメンバー
- Vo.ラッセル・アレン(Russell Allen)
- 2ndアルバムより参加。
- Gt.マイケル・ロメオ(Michael Romeo)
- バンドのリーダーにして中心人物。
- 4thアルバムのツアーより参加。5thからアルバムから参加。テクニカルなプレイを得意とする。
- Dr.ジェイソン・ルロ(Jason Rullo)
- 4thアルバムには個人的な事情により参加しなかった。テクニカルなバンドでは珍しく1バスでツインペダルを使用する。
過去に在籍したメンバー
- Vo.ロッド・タイラー(1stアルバムにのみ参加)
- Ba.トーマス・ミラー(4thアルバムまで参加)
- Dr.トーマス・ウォーリング(4thアルバムにのみ参加)
ディスコグラフィ
アルバム
- シンフォニー・エックス - Symphony X(1994)※日本先行発売
- ザ・ダムネイション・ゲーム - The Damnation Game(1995)
- ザ・ディバイン・ウイングズ・オブ・トラジディ - The Divine Wings Of Tragedy(1996)
- トワイライト・イン・オリンポス - Twilight In Olympus(1998)
- プレリュード・トゥ・ザ・ミレニアム - Prelude to the Millennium-Essentials of Symphony- [ベスト](1998)
- ファイヴ-新・神話組曲 - V:The New Mythology Suite(2000)
- ライヴ!!イン・ヨーロッパ 2000-2001 - Live on the Edge of Forever [ライブ](2001)
- ジ・オデッセイ - The Odyssey(2002)
- パラダイス・ロスト - Paradise Lost(2007)
- アイコノクラスト - Iconoclast (2011)
外部リンク
- Symphony X's official website - バンドの公式サイト(英語)
- Symphony X's official MySpace page
脚注
- ^ アルバム『ザ・ダムネイション・ゲーム』のライナーノーツより。
- ^ シンフォニーXのファーストアルバム国内盤のライナーノーツでは、マイケル・ロメオがPhantom's Operaを結成したと記述されているが、セカンドアルバムのライナーノーツでは「後にPhantom's Operaと名乗るバンドにマイケル・ロメオが参加」と記述者の藤本昌生自身が訂正している。
- ^ アルバム『ザ・ディヴァイン・ウイングズ・オブ・トラジディ』日本国内盤ライナーノーツ解説より。
- ^ アルバム『パラダイス・ロスト』日本国内盤ライナーノーツより。ただしアルバム『トワイライト・イン・オリンポス』日本国内盤ライナーノーツでは「音楽性の違い」と記述されている。
- ^ アルバム『ジ・オデッセイ』日本国内盤ライナーノーツ解説より。
- ^ 前年にコンセプトアルバムを製作し、ライヴにて「アルバムの完全再現」を行ったドリーム・シアターのように、ライヴでのアルバムの完全再現をするのかという点に注目が集まったが、結局完全再現は行われなかった。
- ^ ボストンなどの一部の地域では出演しなかった。
- ^ NEWS - LOUDPARK 14 - 2014年8月27日閲覧。
シンフォニー・エックス
(シンフォニーX から転送)
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シンフォニー・エックス Symphony X |
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ドイツ・ヴァッケン公演 (2016年8月)
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基本情報 | |
出身地 | ![]() ニュージャージー州 ミドルタウン |
ジャンル | プログレッシブ・メタル[1][2] ヘヴィメタル[1][2] ネオクラシカルメタル[1][2] パワーメタル[1][2] シンフォニックメタル[1] スピードメタル[2] スラッシュメタル[2] |
活動期間 | 1994年 - 現在 |
レーベル | インサイド・アウト・ミュージック ニュークリア・ブラスト ビクターエンタテインメント |
公式サイト | www.symphonyx.com |
メンバー | ラッセル・アレン (Vo) マイケル・ロメオ (G) マイケル・レポンド (B) マイケル・ピネーラ (Key) ジェイソン・ルロ (Ds) |
旧メンバー | 別記参照 |
シンフォニー・エックス(Symphony X)は、アメリカ合衆国出身のプログレッシブ・メタルバンド[1]。
1980年代のネオクラシカルメタル勢らに続く、同種の第2世代にあたるバンドの一つ。当初は日本で人気を博し、後に欧米でも実績を上げた。
略歴
黎明期
1986年、ニュージャージー州でマイケル・ロメオ(G)と交流があったコリー・ブライスが「Gemini」という4人組バンドを結成。このバンドにロメオがツアー・メンバー等として関わるようになる[3]。
1989年、ブライスは新たなバンドの結成に着手、ロメオが正式なギタリストとして参加したのを含め同年秋にメンバーが決定。1991年春にアルバムを完成させた時点でバンド名を「Phantom's Opera」に改称した[4]。
結成
その後バンドのメンバーの間に確執が生まれ、ロメオとジャック・ヤング(Key)を除く3人が脱退。ロメオは「Phantom's Opera」を再編しながら活動を継続し、並行してソロ・アルバム『Dark Chapter』を製作。これが契機となり1994年に、ロッド・タイラー(Vo)、マイケル・ピネーラ(Key)、トーマス・ミラー(B)、ジェイソン・ルロ(Ds)の編成で、新たに「シンフォニー・エックス」を結成する。
1990年代
同年、バンドと同名のデビュー・アルバム『シンフォニー・エックス』をリリース。その後、2ndアルバム『ザ・ダムネイション・ゲーム』制作開始と前後してタイラーが脱退を表明し、ラッセル・アレン(Vo)に交代した。
1996年、3rdアルバム『ザ・ディヴァイン・ウィングス・オブ・トラジディ』をリリースする。このアルバムは、母国アメリカでの評価やセールスは上がらず、アルバム自体もアメリカ国内での正規リリースがなされていないままだった[5]。
1997年の終わりに、個人的な理由により、ルロがバンドを一時離脱[6]。バンドはサポートとしてトーマス・ウォーリング(Ds)を迎えての4thアルバム『トワイライト・イン・オリンポス』をリリースし、1998年6月に初来日公演を催行。その後ワールドツアーを行う。
これと前後してレーベルが「ゼロ・コーポレーション」から「インサイド・アウト・ミュージック」に変わり、母国アメリカでも配給可能となった。同年、インサイド・アウト・レーベルからの第1弾としてベスト・アルバム『プレリュード・トゥ・ザ・ミレニアム』をリリース。このアルバムには1stアルバム『シンフォニー・エックス』に収録されていた楽曲「Masquerade」がアレンのボーカルで再録されたことが話題となったが、同じく1998年にミラーからマイケル・レポンド(B)へと交代している。
一方、これらのツアーが契機となって[7]2000年にルロ(Ds)が復帰し、同年に初のコンセプトアルバムでもある5thアルバム『ファイヴ-新・神話組曲』がリリースされる。その後、このアルバムを演目の主体としたヨーロッパ・ツアーを行い、フランスで行ったライブがライブ・アルバム『ライヴ!!イン・ヨーロッパ 2000-2001』として2001年にリリースされる[8]。
2000年代

2002年には、6thアルバム『ジ・オデッセイ』をリリースしたが、その後はライブやメンバー各人の他バンドへのゲスト参加、ソロ・アルバムなど多方面に活動が展開されるようになったため、新作までの間隔はこれまでより長くなった。2005年にはメガデスとドリーム・シアターのダブルヘッドライナーの「Gigantour」に参加し、全米ツアーを行った[9]。
2007年、前作から4年半ぶりの7thアルバム『パラダイス・ロスト』をリリース、ジョン・ミルトンの叙事詩「パラダイス・ロスト(失楽園)」を根本テーマとして扱っている。
2010年代
2011年には8thアルバム『アイコノクラスト』をリリース。2014年には、10月19日の『LOUD PARK 14』出演による16年ぶりの来日公演を行う予定だったが、レコーディングスケジュールの都合によりキャンセルとなった[10]。
2015年に9thアルバム『アンダーワールド』をリリース。翌2016年、『LOUD PARK 16』にて18年ぶり2度目の来日公演[11]。
メンバー
- ラッセル・アレン (Russell Allen) - ボーカル (1995年- ) 2ndアルバムより参加。
- マイケル・ロメオ (Michael Romeo) - ギター (1994年- ) バンドのリーダーにして中心人物。
- マイケル・レポンド (Michael Lepond) - ベース (1998年- ) 4thアルバムのツアーより参加。5thからアルバムから参加。テクニカルなプレイを得意とする。
- マイケル・ピネーラ (Michael Pinnella) - キーボード (1994年- )
- ジェイソン・ルロ (Jason Rullo) - ドラムス (1994年-1997年、1998年- ) 4thアルバムには個人的な事情により参加しなかった。テクニカルなバンドでは珍しく1バスでツインペダルを使用する。
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ラッセル・アレン(Vo) 2016年
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マイケル・ロメオ(G) 2016年
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マイケル・レポンド(B) 2016年
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マイケル・ピネーラ(Key) 2016年
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ジェイソン・ルロ(Ds) 2013年
旧メンバー
- ロッド・タイラー (Rod Tyler) - ボーカル (1994年) 1stアルバムにのみ参加
- トーマス・ミラー (Thomas Miller) - ベース (1994年−1998年) 4thアルバムまで参加
- トーマス・ウォーリング (Thomas Walling) - ドラムス (1997年−1998年) 4thアルバムにのみ参加 R.I.P 2022
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
- 『シンフォニー・エックス』 - Symphony X(1994年)※日本先行発売
- 『ザ・ダムネイション・ゲーム』 - The Damnation Game(1995年)
- 『ザ・ディヴァイン・ウィングス・オブ・トラジディ』 - The Divine Wings Of Tragedy(1996年)
- 『トワイライト・イン・オリンポス』 - Twilight In Olympus(1998年)
- 『ファイヴ-新・神話組曲』 - V: The New Mythology Suite(2000年)
- 『ジ・オデッセイ』 - The Odyssey(2002年)
- 『パラダイス・ロスト』 - Paradise Lost(2007年)
- 『アイコノクラスト』 - Iconoclast (2011年)
- 『アンダーワールド』 - Underworld (2015年)
ライブ・アルバム
コンピレーション・アルバム
- 『プレリュード・トゥ・ザ・ミレニアム』 - Prelude To The Millennium -Essentials Of Symphony-(1998年)※日本先行発売
来日公演
単独公演
フェス
- LOUD PARK 16(2016年)
- 10月9日 埼玉 さいたまスーパーアリーナ
脚注
- ^ a b c d e f Symphony X reviews, music, news - sputnikmusic・2015年10月3日閲覧。
- ^ a b c d e f “Symphony X|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2015年10月3日閲覧。
- ^ アルバム『ザ・ダムネイション・ゲーム』のライナーノーツより
- ^ シンフォニーXのファースト・アルバム国内盤のライナーノーツでは、マイケル・ロメオがPhantom's Operaを結成したと記述されているが、セカンド・アルバムのライナーノーツでは「後にPhantom's Operaと名乗るバンドにマイケル・ロメオが参加」と記述者の藤本昌生自身が訂正している
- ^ アルバム『ザ・ディヴァイン・ウィングス・オブ・トラジディ』日本国内盤ライナーノーツ解説より
- ^ アルバム『パラダイス・ロスト』日本国内盤ライナーノーツより。ただし、アルバム『トワイライト・イン・オリンポス』日本国内盤ライナーノーツでは「音楽性の違い」と記述されている
- ^ アルバム『ジ・オデッセイ』日本国内盤ライナーノーツ解説より
- ^ 前年にコンセプトアルバムを製作し、ライブにて「アルバムの完全再現」を行ったドリーム・シアターのように、ライブでのアルバムの完全再現をするのかという点に注目が集まったが、実現しなかった
- ^ ボストンなどの一部の地域では出演しなかった
- ^ NEWS - LOUDPARK 14 - 2014年8月27日閲覧
- ^ LOUD PARK 16、日程別&第6弾ラインナップを発表。ホワイトスネイクの出演が決定 - NME JAPAN
外部リンク
固有名詞の分類
- シンフォニーXのページへのリンク