シラスコンクリート
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 15:12 UTC 版)
「シラス (地質)」の記事における「シラスコンクリート」の解説
シラスを骨材として用いたシラスコンクリートは、劣化に強い特性があり、温泉の湯気・高温の地熱・強酸性の土壌などの過酷な環境下で建設された鹿児島県霧島市の丸尾滝橋の基礎部分に採用されている。シラスとシラスコンクリートを混合・整形したシラス緑化基盤が、鹿児島市電軌道の緑化に活用されている。 2012年には山下保博・野口貴文・佐藤淳らがさまざまな課題を引き継いで研究を重ね、砂や砂利に代わる未利用資源の利活用、コンクリートのリサイクルプロセスの形成、長寿命・多機能コンクリートの開発等を実現する、環境型シラスコンクリートを完成させた。 これを使用した世界初の建築「R・トルソ・C」(2015年)は以下の賞を受賞した。 2016年 日本コンクリート工学会賞、作品賞 2016年 WAN Concrete Award 2017年 アメリカコンクリート学会プロジェクト賞の総合部門・最優秀賞、低層建築部門第1位 2018年 fib最優秀作品賞
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