シャクジョウソウとは? わかりやすく解説

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しゃくじょう‐そう〔シヤクヂヤウサウ〕【××杖草】

読み方:しゃくじょうそう

ツツジ科多年生菌従属栄養植物山地陰湿地に生え、高さ約20センチ全体淡黄褐色で、鱗片(りんぺん)状。夏、淡黄白色つり鐘形の花をつける。錫杖花


錫杖草

読み方:シャクジョウソウ(shakujousou)

イチヤクソウ科多年生腐生植物

学名 Monotropa hypopithys


シャクジョウソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/08 16:14 UTC 版)

シャクジョウソウ
福島市 2014年8月
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
: ツツジ目 Ericales
: ツツジ科 Ericaceae
亜科 : シャクジョウソウ亜科 Monotropoideae
: シャクジョウソウ属 Monotropa
: シャクジョウソウ
M. hypopitys
学名
Monotropa hypopitys L.[1]
和名
シャクジョウソウ(錫杖草)[2]

シャクジョウソウ(錫杖草、学名:Monotropa hypopitys)は、ツツジ科(旧分類ではイチヤクソウ科またはシャクジョウソウ科シャクジョウソウ属多年草葉緑素を欠く腐生植物。別名、シャクジョウバナ(錫杖花)[2][3][4]

古い新エングラー体系ではイチヤクソウ科に、クロンキスト体系ではシャクジョウソウ科に分類されていた[3]が、新しいAPG植物分類体系ではツツジ科に分類される[2]

特徴

植物体全体が淡黄褐色。の高さは10-20cmになり、茎にはが退化した鱗片葉が多数互生し、上部には剛毛が生える。上部の鱗片葉はまばらにつき、下部のものは小型でやや密につく。鱗片葉は広卵形で先はとがる[2][3][4]

花期は6-8月。茎の先端に総状花序をつけ、4-8個のを下向きにつける。萼片は4-5個あり、長さ1-1.2cmになる長楕円形で外面に剛毛が生え、先端に不規則な歯牙がある。花弁は4-5個あり、長さ1.2-1.5cmになる長楕円形で内外面に長毛が生える。雄蕊は8個あり、子房を囲む。花柱は長さ5-6mmになる。花は最初下向きにつくが次第に上向きになり、果実は上向きになる。果実は蒴果で、径5-6mmの広楕円形になる[2][3][4]

和名は、全形を僧が持つ錫杖に見立てたもの[3][4]

分布と生育環境

日本では北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林中のやや暗い場所に生育する。世界ではアジア、北アメリカ、ヨーロッパの温帯に広く分布する[2][3][4]

ギャラリー

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ シャクジョウソウ,「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ a b c d e f 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.381
  3. ^ a b c d e f 『日本の野生植物 草本III合弁花類』p.6
  4. ^ a b c d e 『新牧野日本植物圖鑑』p.527

参考文献

外部リンク


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