シナイ半島兵力制限区域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 06:55 UTC 版)
「多国籍軍監視団」の記事における「シナイ半島兵力制限区域」の解説
エジプト・イスラエル平和条約附属書Iの2条において、シナイ半島に兵力制限区域が設けられ、エジプトとイスラエルは駐留可能な兵力と活動地域に制限が加えられた。 A地区:スエズ運河東岸とA線(レッドライン)の西側間の区域。エジプトはこの区域に最大22,000名の1個機械化歩兵師団を駐留可能。エジプト空軍の戦闘機の飛行及び偵察飛行はこの区域の上空でのみ行われる。 B地区:A線(レッドライン)の東側とB線(グリーンライン)の西側間の区域。エジプトはこの区域に最大4,000名の国境警備大隊を駐留可能。また、非武装の輸送機を最大8機展開でき、国境警備大隊は非武装のヘリコプターを装備できる。 C地区:B線(グリーンライン)東側とエジプト・イスラエル国境間の区域。エジプトはこの区域に文民警察のみを展開でき、活動支援のために非武装の文民警察用ヘリコプターを装備できる。また、多国籍軍監視団(MFO)の活動区域にもあたる。 D地区:エジプト・イスラエル国境とD線(ブルーライン)間の区域。イスラエルはこの区域に最大4,000名の4個歩兵大隊を駐留可能。イスラエル空軍の戦闘機の飛行及び偵察飛行はこの区域の上空でのみ行われる。
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