サペリ

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サペリ

学名：Entandrophragma cylindricum
(センダン科)

デパートの家具売場で、サペリ材という樹種名のついた“洋服ダンス”をはじめとした家具類をみられた方々も多いことでしょう。熱帯産の木材だろうとお考えになっても、アフリカ材とすぐにはわからないでしょう。サペリも、アフリカから日本に輸入される木材のうちでは、その名がよく知られているものの一つでしょう。 コートジュボアールからカメルーン、さらに東へむかってザイールを経てウガンダに分布しています。かなり生育している地域の幅は広く、常緑林、落葉林、さらに森林が出来かかっているような処にもみられます。大木になり樹高60ｍにもなるとされています。 ■木材 心材の色は、桃色、赤色、赤褐色で、いわゆるマホガニー色です。サペリの木材の柾目面をみると、間隔のせまい規則的な縞があり、美しい模様をつくっています。このことが、日本でサペリを装飾的な用途に用いる理由と考えられます。木理は交錯し、肌目はかなり精です。やや重硬で、気乾比重は0.64程度です。やや耐久性があります。加工は手工具でも機械でもかなり上手くいきますが、交錯木理が著しいので、鉋がけや成型にはやや問題があります。釘打ちやねじ着は良く出来、良い接着性をもちます。また仕上り面も美しく出来ます。 ■用途 日本で一般に使われるのは、スライスドベニヤとして、家具、キャビネット用です。化粧合板、店舗の内装、造船、壁パネル、床板、指物などにも用いられます。