サウスストリーム計画との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/02/19 09:07 UTC 版)
「セルビアガス」の記事における「サウスストリーム計画との関係」の解説
ロシア - 西欧間に南東欧経由で天然ガスパイプラインを建設するサウス・ストリーム計画では、2008年1月にロシア・セルビア両国政府間でパイプラインのセルビア国内通過・計画へのセルビアの参加が合意されていた。この政府間合意に基づき、2009年11月にロシアのガスプロムとセルビアガスは、パイプラインのセルビア国内区間の建設・稼動のための合弁企業の設立について合意に達した。この合意では、合弁企業はガスプロム51%、セルビアガス49%の出資割合により設立することとされていた。これにより、2009年11月17日に、合弁会社「サウス・ストリーム・セルビアAG社」がスイス・ベルンで設立された。 サウスストリーム計画では、セルビア国内にガスパイプラインの他、ガス需給調整用の貯蔵施設の建設も予定されており、施設の建設・運営、ガス通過・運搬料金収入等によるセルビアへの経済効果や、セルビアへの輸入天然ガスの安定供給等の効果が期待されていた。セルビアガス自体も、サウスストリームから支線の形で分岐し、サヴァ川沿いにボスニア・ヘルツェゴビナのバニャ・ルカ及びサラエボに至るパイプライン(容量12億立方メートル・長さ480km)の建設を計画していた。しかしながら、クリミア半島編入問題等に起因するロシア・EUの関係悪化から、2014年12月1日、ロシアのプーチン大統領はサウスストリーム計画の中止を表明した。
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