コーンクラッチ
円錐形の摩擦面をもったクラッチ。MTのシンクロナイザーリングに使われている。テーパー状の摩擦面をもっているため、押付け力は楔効果により、コーン面を垂直に押す力で約10倍になり、軽い力で大きなトルクが発生する。このため円板クラッチよりもトルク容量は大きいが、コーン角度の微少変化で容量変化が大きく、精度を要して扱いにくい。最近はチェンジ操作力軽減のため、複数の摩擦面をもつものが採用されるようになり、摩擦面を2つもつものをダブルコーンクラッチ、3つもつものをトリプルコーンクラッチという。テーパー角度は7度程度で、材質は黄銅合金が主体、近年カーボンが使用されはじめている。
円錐クラッチ
(コーン‐クラッチ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/15 19:53 UTC 版)
円錐クラッチ(えんすいクラッチ)またはコーンクラッチ(英語: cone clutch)は、円板クラッチ(ディスククラッチ、プレートクラッチ)と同じ目的を果たす。しかしながら、2つの回転する円板を押し付ける代わりに、円錐クラッチは2つの円錐台の表面を使って、摩擦によってトルクを伝達する[1]。
- ^ Rao, T Krishna (2010). Design Of Machine Elements, Volume 2. I. K. International Pvt Ltd. p. 453. ISBN 9789380026633
- ^ Dick, Robert (2013). Auto Racing Comes of Age: A Transatlantic View of the Cars, Drivers and Speedways, 1900-1925. McFarland. pp. 22, 69, 80, 111, 164, 201. ISBN 9780786488117
- ^ “Diesel Power '88”. Motor Boating & Sailing 160 (1): 74. (July 1987) .
- ^ “MESLU clutch system”. VULKAN. 2022年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月16日閲覧。
- ^ Erjavec, Jack (2003). TechOne: Manual transmissions. Cengage Learning. p. 215. ISBN 9781401834005
- 1 円錐クラッチとは
- 2 円錐クラッチの概要
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