コールサインを必要としない無線局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 19:02 UTC 版)
「呼出符号」の記事における「コールサインを必要としない無線局」の解説
10kHz未満の周波数は国際規制の対象外であるため、長距離航行システム(デッカ、アルファ、オメガ)の送信機など10kHz未満の周波数の送信機にはコールサインは発行されない。いくつかの国では、合法的な免許不要の低出力無線機(市民バンド、ISMバンドなど)が許可されているが、免許がないためコールサインも発行されない。また、Wi-Fiを使用しているルータやモバイルデバイス、コンピュータもまた、免許がないためコールサインがない。市民バンドなどでは、個人の識別のために「ハンドル」と呼ばれる擬似的なコールサインを名乗ることがマナーとされている。一部のワイヤレスネットワークプロトコルでは、SSIDやMACアドレスを識別子として設定することもできるが、これが一意であるという保証はない。 国際規制では、放送局のコールサインは不要になった。しかし、米国などの多くの国では社名ではなくコールサインを放送局の識別に使用しているため、依然としてコールサインが必要とされている。 携帯電話サービスでは、電話機とその利用者には免許が交付されていないためコールサインは使用しない。その代わりに、携帯電話事業者が免許を一括で保持している。しかし、米国は依然として携帯電話の周波数ごとの免許にコールサインを割り当てている。
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