コードの形式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 09:38 UTC 版)
最初の2文字はISO 3166-1 alpha-2で定義された国名コードであり、残りの1文字は通貨名の頭文字である。例えば日本円の通貨名コードは、日本の国別コードが「JP」で、円(yen)の頭文字が「Y」であることから「JPY」である。この仕組みにより、ドルやフランあるいはポンドなど、多くの国で同じ名前の通貨が使われていても、別のコードを割り当てることができる。 なお、コードの3文字目が通貨名の頭文字ではない場合もある。これには以下のいずれかの理由が考えられる。 全く新しい通貨のコードは、覚えやすいことが重要であると考えられている。例えば、ユーロには「EUR」というコードが割り当てられている。このコードを新設したISO 4217の修正94では、『コード要素「EU」は、ISO 3166メンテナンス機関によって ISO 4217内での使用のために予約されており、「R」が追加された場合には、覚えやすいコードとして使用できるようになっている』と書かれている。ここでは「R」は「euro」という単語の3番目の文字に由来している。 その通貨は、デノミネーションにより、同じ名前の別の通貨に置き換わっている。名前が同じであるため頭文字が同じになってしまうが、別の通貨であるため、3文字目に別の文字を割り当てて別のコードにする必要がある。場合によっては、3番目の文字がその国の言語で「新しい」を意味する単語の頭文字になっていることもある。これは、切り下げられた古い通貨と区別するためで、そのようにして割り当てられたコードがかなり長期に渡って使われ、すでに「新しい」ものではなくなってしまうこともあり得る(例えば、メキシコ・ペソのコードMXNは1993年から使われている)。通貨の名前が前身の通貨と同じである場合のもう一つの解決策は、前記のような覚えやすいコードを割り当てることである。例えば、ロシア・ルーブルは切り下げ後、RURからRUBに変更されたが、Bは「ruble」というラテン文字表記の3文字目から来ている。
※この「コードの形式」の解説は、「ISO 4217」の解説の一部です。
「コードの形式」を含む「ISO 4217」の記事については、「ISO 4217」の概要を参照ください。
- コードの形式のページへのリンク