コーストガード機関の概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 01:09 UTC 版)
「沿岸警備隊」の記事における「コーストガード機関の概念」の解説
コーストガード機関の歴史はいずれも比較的浅く、100年を超える歴史を持つものは一部であり、多くが数十年の歴史に過ぎない。しかし国連海洋法条約(UNCLOS)の検討・採択とあわせて、1970年代以降にコーストガード機関の設立が増加しており、2000年以降は更にその動きが加速している。 海上保安庁では、2017年より、各国コーストガード機関の長官による多国間協議として「世界海上保安機関長官級会合」(Coast Guard Global Summit)を開催している。この会合に参加した機関の多くが、自らの組織の英語名称として「コーストガード」を名乗っているが、その位置づけや所掌業務は極めて多彩である。 例えばアメリカ沿岸警備隊や海上保安庁は、海上の安全、治安および環境保護に関する業務を専任的・総合的に実施している。これに対し、カナダ沿岸警備隊やイギリス沿岸警備隊は主として海上の安全および環境保護を、中国海警局は主として海上の治安維持を任務とする。またベルギー沿岸警備隊(英語版)のように自らは実働勢力を持たず調整機能に徹する機関もあれば、モルディブ沿岸警備隊のように実質的に海軍としての機能を代行している機関もある。
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