コパ・ニッサン・スダメリカーナとは? わかりやすく解説

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コパ・スダメリカーナ

(コパ・ニッサン・スダメリカーナ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/26 15:05 UTC 版)

CONMEBOLスダメリカーナ
開始年 2002年
主催 CONMEBOL
地域 南アメリカ
参加チーム数 44+12
加盟国 CONMEBOL加盟国
前回優勝 ラシン(1回目)
最多優勝 インデペンディエンテ
ボカ・ジュニアーズ
アトレチコ・パラナエンセ
インデペンディエンテ・デル・バジェ
LDUキト
(2回)
サイト 公式サイト
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コパ・スダメリカーナ西: Copa Sudamericana)は、南米サッカー連盟(CONMEBOL)が主催する、クラブチームによるサッカーの国際大会である。 CONMEBOL コンメボルスダメリカーナ西: CONMEBOL Sudamericana)とも呼ばれる。

概要

1998年から4回開催されたコパ・メルコスール(南米南部クラブカップ)とコパ・メルコノルテ(南米北部クラブカップ)を統合する形で、2002年より開催されている。大会の位置づけとしては、コパCONMEBOL(1992年~1999年)からの流れを汲む。

コパ・リベルタドーレスが欧州で言うところのUEFAチャンピオンズリーグだとすると、本大会はUEFAヨーロッパリーグに相当する。大会当初は日産自動車が冠スポンサーとなったため、Copa Nissan Sudamericana(コパ・日産・スダメリカーナ)が正式名称となっていたが、ブリヂストン(2011年度~2012年度/Copa Bridgestone Sudamericana)を経て、2013年度~2014年度はトタルが冠スポンサーとなったためにCopa Total Sudamericana(コパ・トタル・スダメリカーナ)となっていた。なお、"Copa Sudamericana"とはスペイン語で「南アメリカ杯」の意味である。2019年度からはUEFAヨーロッパリーグ同様、決勝は一発勝負で開催される。

開催方式

予選から準決勝までは全試合ホーム・アンド・アウェー方式で行われる。主に、加盟各国内リーグ戦のうち、コパ・リベルタドーレス出場順位の次点の数チーム(但し、次点チームであっても前回のコパ・リベルタドーレス優勝、あるいは国内カップ戦優勝などでコパ・リベルタドーレスに進出するチームは除く)が出場する権利を得る。

国別出場枠

2021年度以降

2005年~2008年までは北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)からも招待されていた。

出場枠数の変遷

2002 2003-
2004
2005-
2008
2009 2010-
2011
2012-
2016
2017-
2020
2021-
前回大会覇者 1 1 1 1 1 1 - -
同年度のCL出場クラブの一部 - - - - - - 10 12
 アルゼンチン 4 6 6 6 6 6 6 6
 ボリビア 2 2 2 2 3 4 4 4
 ブラジル - 12 8 8 8 8 6 6
 チリ 2 2 2 2 3 4 4 4
 コロンビア 2 2 2 2 3 4 4 4
 エクアドル 2 2 2 2 3 4 4 4
 パラグアイ 2 2 2 2 3 4 4 4
 ペルー 2 2 2 2 3 4 4 4
 ウルグアイ 2 2 2 2 3 4 4 4
 ベネズエラ 2 2 2 2 3 4 4 4
CONCACAF所属国 - - 3 - - - - -
合計 21 35 34 31 39 47 54 56

現行の開催方式

[1][2]

予選

アルゼンチンとブラジル以外の8カ国から出場する32チームが、同じ国のチーム同士でホームアンドアウェー形式で対戦し、勝者はグループステージに進出する。

グループステージ

予選の勝者16チーム、アルゼンチンとブラジルから出場する12チーム、同じ年度のコパ・リベルタドーレスの予選3回戦で敗退した4チームの計32チームが出場し、各グループの勝者計8チームが決勝トーナメントに進出する。

決勝トーナメント

グループステージの勝者8チーム、同じ年度のコパ・リベルタドーレスのグループステージを3位で敗退した8チームの計16チームが出場する。準決勝まではホームアンドアウェー形式で対戦する。決勝戦のみ、予め選定された中立地での1試合勝負で行い、優勝チームを決定する。

2017年から2020年までの開催方式

予選1回戦

直接、当大会に出場する44チームを、南部のチーム(アルゼンチン、ボリビア、チリ、パラグアイ、ウルグアイ)対北部のチーム(ブラジル、コロンビア、エクアドル、ペルー、ベネズエラ)となるよう抽選する。ホームアンドアウェー形式の対戦の勝者が2回戦に進出する。

予選2回戦

1回戦の勝者22チームに、同じ年度のコパ・リベルタドーレスの3回戦敗退チームのうち成績上位2チーム、グループステージを3位で敗退した8チームを加えた計32チームを抽選し、ホームアンドアウェー形式で対戦する。対戦の勝者16チームが決勝トーナメントに進出する。なお、抽選時に、2回戦の試合番号を基に決勝トーナメントの組み合わせも決定される。

決勝トーナメント

予選2回戦の勝者16チームが進出し、ホームアンドアウェー形式で対戦する。2019年以降の決勝戦のみ、予め選定された中立地での1試合勝負で行い、優勝チームを決定する。

2016年までの開催方式

  • 決勝トーナメントは2004年までは8チーム、2005年以降は16チームで行われた。
  • 2005年以降、前回大会覇者は決勝トーナメントにシードされていた。(2008年大会を除く。)
  • 予選に出場するブラジルとアルゼンチンのチームは、同じ国のチーム同士で対戦して決勝トーナメント進出を争う形式が多かった。2007年までは、その他の国も2カ国ずつのペア(計4チーム)で決勝トーナメント進出を争った。

優勝特典

この大会で優勝したクラブには、レコパ・スダメリカーナへの出場権が与えられる。2010年度大会から次年度のコパ・リベルタドーレスへの出場権も与えられるようになった。

また、2008年よりJリーグカップの優勝クラブと対戦する国際試合「Jリーグカップ/コパ・スダメリカーナ王者決定戦(旧:スルガ銀行チャンピオンシップ)」に招待されている。

結果

年度 優勝 結果 準優勝 会場
2002 サン・ロレンソ 4 - 0
0 - 0
アトレティコ・ナシオナル アタナシオ・ヒラルドメデジン
ペドロ・ビデガイン(ブエノスアイレス
2003 シエンシアーノ 3 - 3
1 - 0
リーベル・プレート エル・モヌメンタルブエノスアイレス
モヌメンタル・ビルヘン・デ・チャピ(アレキパ
2004 ボカ・ジュニアーズ 0 - 1
2 - 0
ボリバル エルナンド・シレスラパス
ラ・ボンボネーラブエノスアイレス
2005 ボカ・ジュニアーズ 1 - 1
1 - 1 aet
(PK 4 - 3)
UNAMプーマス オリンピコ・ウニベルシタリオメキシコシティ
ラ・ボンボネーラブエノスアイレス
2006 パチューカ 1 - 1
2 - 1
コロコロ イダルゴパチューカ
ナシオナルサンティアゴ
2007 アルセナル 3 - 2 AG
1 - 2 AG
クルブ・アメリカ アステカメキシコシティ
フアン・ドミンゴ・ペロン(アベジャネーダ
2008 インテルナシオナル 1 - 0
1 - 1 aet
エストゥディアンテス シウダ・デ・ラ・プラタラプラタ
ベイラ=リオポルト・アレグレ
2009 LDUキト 5 - 1
0 - 3
フルミネンセ ロドリゴ・パス・デルガド(キト
マラカナンリオデジャネイロ
2010 インデペンディエンテ 0 - 2
3 - 1 aet
(PK 5 - 3)
ゴイアス セラ・ドウラーダ(ゴイアニア
リベルタドーレスアベジャネーダ
2011 ウニベルシダ・デ・チレ 1 - 0
3 - 0
LDUキト ロドリゴ・パス・デルガド(キト
ナシオナルサンティアゴ
2012 サンパウロ 0 - 0
2 - 0
ティグレ ラ・ボンボネーラブエノスアイレス
モルンビーサンパウロ
2013 ラヌース 1 - 1
2 - 0
ポンチ・プレッタ パカエンブーサンパウロ
シウダ・デ・ラヌース(ラヌース
2014 リーベル・プレート 1 - 1
2 - 0
アトレティコ・ナシオナル アタナシオ・ヒラルドメデジン
エル・モヌメンタルブエノスアイレス
2015 サンタフェ 0 - 0
0 - 0 aet
(PK 3 - 1)
ウラカン トマス・アドルフォ・ドゥコ(ブエノスアイレス
ネメシオ・カマーチョボゴタ
2016 シャペコエンセ ----- 1 アトレティコ・ナシオナル -
2017 インデペンディエンテ 2 - 1
1 - 1
フラメンゴ リベルタドーレスアベジャネーダ
マラカナンリオデジャネイロ
2018 アトレチコ・パラナエンセ 1 - 1
1 - 1 aet
(PK 4 - 3)
ジュニオール メトロポリターノ・ロベルト・メレンデスバランキージャ
バイシャーダクリチバ
2019 インデペンディエンテ・デル・バジェ 3 - 1 コロン ヘネラル・パブロ・ロハス(アスンシオン
2020 デフェンサ・イ・フスティシア 3 - 0 ラヌース マリオ・アルベルト・ケンペスコルドバ
2021 アトレチコ・パラナエンセ 1 - 0 レッドブル・ブラガンチーノ センテナリオモンテビデオ
2022 インデペンディエンテ・デル・バジェ 2 - 0 サンパウロ マリオ・アルベルト・ケンペスコルドバ
2023 LDUキト 1 - 1 aet
(PK 4 - 3)
フォルタレーザ エスタディオ ドミンゴ ブルゲーニョ(マルドナド
2024 ラシン 3 - 1 クルゼイロ ヘネラル・パブロ・ロハス(アスンシオン
  • ^1 シャペコエンセが決勝第1戦の直前に航空機墜落事故で所属選手の大半を失ったため、2016年の決勝戦は実施されなかった。南米サッカー連盟はシャペコエンセを王者に認定し、対戦相手のアトレティコ・ナシオナルも優勝を譲る旨を表明している[3]

統計

クラブ別成績

クラブ名 優勝年度 準優勝年度
LDUキト 2 1 2009,2023 2011
ボカ・ジュニアーズ 2 0 2004,2005
インデペンディエンテ 2 0 2010,2017
アトレチコ・パラナエンセ 2 0 2018,2021
インデペンディエンテ・デル・バジェ 2 0 2019,2022
リーベル・プレート 1 1 2014 2003
ラヌース 1 1 2013 2020
サンパウロ 1 1 2012 2022
サン・ロレンソ 1 0 2002
シエンシアーノ 1 0 2003
パチューカ 1 0 2006
アルセナル 1 0 2007
インテルナシオナル 1 0 2008
ウニベルシダ・デ・チレ 1 0 2011
サンタフェ 1 0 2015
シャペコエンセ 1 0 2016
デフェンサ・イ・フスティシア 1 0 2020
ラシン 1 0 2024
アトレティコ・ナシオナル 0 3 2002,2014,2016
ボリバル 0 1 2004
UNAMプーマス 0 1 2005
コロコロ 0 1 2006
クルブ・アメリカ 0 1 2007
エストゥディアンテス 0 1 2008
フルミネンセ 0 1 2009
ゴイアス 0 1 2010
ティグレ 0 1 2012
ポンチ・プレッタ 0 1 2013
ウラカン 0 1 2015
フラメンゴ 0 1 2017
ジュニオール 0 1 2018
コロン 0 1 2019
レッドブル・ブラガンチーノ 0 1 2021
フォルタレーザ 0 1 2023
クルゼイロ 0 1 2024

クラブ所在国別成績

国・地域名
 アルゼンチン 10 6
 ブラジル 5 8
 エクアドル 4 1
 コロンビア 1 4
 メキシコ 1 2
 チリ 1 1
 ペルー 1 0
 ボリビア 0 1

オフィシャルスポンサー 

オフィシャルパートナー

オフィシャルライセンシー

脚注

関連項目

外部リンク




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