コア化大隊・中隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/06 19:21 UTC 版)
陸上自衛隊発足初期の普通科は当初、3個大隊基幹で普通科連隊を編成していたが、分割され1個連隊を4個の普通科中隊と1個の重迫撃砲中隊から構成する改編が行われた。この際、多くの中隊において人員充足率が低下したことから1個中隊を通常時は教育を主体に行う教育中隊(コア化中隊)として編成し、その人員を残り3個普通科中隊へ配置させる事で部隊運用のバランスを維持していた。 1980年代後半からのバブル好景気においては陸上自衛隊へ入隊する新隊員が激減し部隊運用に支障が生じてきたことから、大規模なコア化改編がなされ、第4中隊を教育中隊へ特化(特科連隊においては第4大隊など、末番ナンバーの部隊が該当)ることで各部隊の充足を図る策が採られた。 2000年代に入り不況の影響から自衛隊志願者が増大すると、今度は既存の中隊では充足率が高まり新規配属や教育訓練での受け入れが困難な事態が生じたことからコア化部隊は順次整理されていった。2018年現在、新入隊員の基本教育は原則として方面混成団隷下の教育大隊が担任している(教育大隊の許容量を超える場合に限り連隊等に臨時編成される教育隊が担当)。
※この「コア化大隊・中隊」の解説は、「コア部隊」の解説の一部です。
「コア化大隊・中隊」を含む「コア部隊」の記事については、「コア部隊」の概要を参照ください。
- コア化大隊・中隊のページへのリンク