ゲルの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 08:24 UTC 版)
ゾルがゲルになるときに、分散質が繋がってネットワークを作る現象を架橋と言う。ゲルは架橋の方法により、 化学ゲル - 共有結合。 物理ゲル - それ以外。分子間力など。 に分かれる。物理ゲルの結合は弱く可逆的で、温度変化や応力などでゾルに戻る。化学ゲルの共有結合は安定している。 分散質が高分子で、架橋により網目構造となったゲルを高分子ゲルという。 湿潤ゲルのうち、分散媒が水のゲルをヒドロゲル(英語版) (hydrogel)、分散媒が有機溶媒のゲルをオルガノゲル(英語版) (organogel) という。有機溶媒にアルコールが使われたものはアルコゲル (alcogel) という。分散媒を大量に含み一様な構造をとるものをジェリー (jelly)、蒸発などにより内部の溶媒を失い空隙を持つ網目構造となったものをキセロゲル (xerogel) という。キセロゲルの代表はシリカゲルで、高い吸湿性を持つ。また、凍結乾燥や超臨界乾燥により分散媒を除去したゲルをそれぞれクリオゲル (cryogel)、エアロゲル (aerogel) という。
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