グリーン『ペーパータウン』以後
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「アグロー」の記事における「グリーン『ペーパータウン』以後」の解説
2008年、ジョン・グリーンによるヤングアダルト向けの小説『ペーパータウン』 (Paper Towns) が出版される。フロリダ州に暮らす冴えない男子高校生クエンティンを主人公に、幼馴染の女子生徒マーゴとのやりとりを中心として、高校卒業前の微妙な時期の心理を描いた青春小説であるが、物語の後半でクエンティンは、失踪したマーゴを探すべく、地図上にしかないはずの町「アグロー」を訪ねる。この作品はエドガー賞ヤングアダルト部門を受賞、ベストセラーになり、2015年7月には映画化もされた。これによって「アグロー」は広く知られるようになり、作中に登場する架空の店舗「アグロー商店 (Agloe General Store)」を訪ねようとするファンも現れた。こうしたファンのために、2015年夏にロスコーの住民によって「アグローへようこそ! (Welcome to Agloe!)」という看板が道端に建てられた。 2014年2月、アメリカ地質調査所は地名情報システムのデータベースに、「非公式 (not official)」という断りを添えつつ、1998年エクソンモービル社発行の地図を典拠として、「アグロー」を登録した。 Google マップにも「アグロー」が記載されていた。2014年2月、ジャーナリスト・作家でブロガーのフランク・ジェイコブズ (Frank Jacobs) が、ネットフォーラム「Big Think」の自己のブログ連載 "Strange Maps" においてこのことを紹介して話題となった。しかし、Google は 2014年3月に「アグロー」をマップから削除している。ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)の科学担当ジャーナリストのロバート・クラルウィッチ (Robert Krulwich) も、2014年3月にGoogle マップ での「アグロー」の「消滅」について記事を記している。
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