グリコール系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 05:25 UTC 版)
ポリエチレングリコールモノエーテルが主成分である。これに酸化防止剤・防錆剤などが添加されている。 グリコール系は吸湿性が高く、湿気を吸うと沸点が下がってしまうが、吸湿しても沸点を比較的高く維持できるようにホウ酸でエステル化してある。水分があってもこのエステル結合が加水分解されることにより、遊離の水を減らすことができる。また、グリコール系は塗装を浸食しやすい。塗装面に付着した場合は、水でできるだけ早く洗浄する必要がある。レース用などグレードが高いフルードほど沸点は高く、低粘度で応答性が良い反面、吸湿しやすく(寿命が短く)、塗装を痛める傾向がある。 経時劣化により沸点が低下するため、一般的に(JIS 3種、DOT 3、BF-3で)2 - 3年ごとの交換が推奨されている。
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