クレタ島の文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 03:28 UTC 版)
「ファイストスの円盤」の記事における「クレタ島の文字」の解説
クレタ島の文字も音節文字である。ギリシア語の音節に相当する絵文字を用いて文章を表した。主な遺物はクノッソスで見つかっており、粘土、石板のほか、金属製のものもある。クノッソスの文字は約80の音節文字と、約140の表語文字からなる。クノッソスの文字は書き進む方向が定まっておらず、渦巻き型に書く場合もあった。 クレタ島の文字には複数の文字体系が存在したが、次第に用途によって分かれていった。純粋な音節文字は宗教的な内容を記述する場合や王の指令などを記す際のみに用いられるようになっていく。ファイストスの円盤には音節文字以外が登場しない。つまり、宗教的な内容か、王の指令であると考えられる。クノッソスの渦巻き文と同じ読み方であるとすれば、下図のA1、A2、A3…と読むことになる。
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