クレタ島のムスリム政権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 16:34 UTC 版)
「イスラーム期のクレタ」の記事における「クレタ島のムスリム政権」の解説
この時代を規定するのはアンダルスから到来したアラブ人たちがクレタ島に打ち立てた事実上の独立政権であるが、このクレタ島のアンダルス人(アラブ人)政権を対象にした日本語の出版物は少なく、またこれに言及する際に特定の名前を与えることは一般的ではない。この勢力は例えば「八二〇年代から約一四〇年の間アラブ人の支配下に置かれ...」「...スペインからやってきたアラブ人によって征服された。このあとクレタは一三〇年あまりアラブ支配下におかれ...」「アンダルス人たちは独立した小政権を島に形成したが...」といった表現で言及されるのが常である。英語圏では例えば、Makrypouliasのようにこの勢力を「Emirate of Crete」と呼ぶ場合がある。英和辞典においては「emirate」という単語には通常「首長国」という訳語が当てられているため、これを直訳すると「クレタ首長国」という訳語を作ることができるが、地中海のemirate(アミール支配下の政権)を「首長国」という用語を用いて表現している日本語の書籍・論文はほぼ存在しない。従って本項ではこの名称を使用していない。
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